佐久間P×放送作家オークラ、企画の「オリジナリティって何なのかな?」テレビバラエティ番組を語る
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年7月28日 11時40分
7月21日(水)深夜に放送された、テレビプロデューサーの佐久間宣行がパーソナリティを務めるラジオ番組「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送・毎週水曜27時~28時30分)に、佐久間とは15年以上もの付き合いがある放送作家・オークラがゲストとして生出演した。
佐久間とオークラは、バラエティ番組「ゴッドタン」(テレビ東京)を長らく一緒に手掛けている旧知の仲。オークラは「はねるのトびら」(フジテレビ)、「トリビアの泉」(フジテレビ)、さらにバナナマンや東京03の“参謀”としても知られている。
この日の放送では、これまで手掛けたテレビバラエティの制作秘話を振り返り、出演芸人たちが現場で見せる天才ぶりや、個性がある番組企画について語った。
オークラ:昔のお笑い(番組の制作陣)って、オラオラの人というか、武闘派が多かったじゃないですか?
佐久間:多かった!
オークラ:それがだんだん、佐久間さんみたいなオタク、サブカル要素のある人が入って来てくれて、僕は「こういう人とならやりやすい!」と思ったんですよ。『ゴッドタン』を始める前、僕は『はねるのトびら』とかでテレビバラエティを……。あの有名な、フジテレビの12時間会議する……。
佐久間:ああ……。分会をやらないで、台本の一行目から定例会議で決めていくんですよね。フジテレビの『めちゃ×2イケてるッ!』『はねるのトびら』とかは。
オークラ:たぶん、『オレたちひょうきん族』からそうだと思うんですけど、お笑いを12時間、会議で延々と休み無しで語って。で、そこでは「この企画ってちゃんと成立しているのか?」っていうのをすごく喋るんです。だから、やりながら“成立”を勉強していくわけです。
佐久間:うんうん。
オークラ:ということは、そこを勉強すればみんな同じようなレベルのバラエティ番組を作れるんじゃないか? 平均点のお笑いが作れるんじゃないか? と思っていた時期があったんです。
佐久間:うんうん。
オークラ:そうなってくると、「オリジナリティって何なのかな?」って思って。
佐久間:そうですね。
オークラ:そんな時に『ゴッドタン』が始まって、佐久間さんと一緒に「キス我慢選手権」という企画をやって。あの企画は、かわいい「みひろ」という女の子がキスを迫って、みんながキスを我慢するって企画じゃないですか? でも、劇団ひとりが……。天才・劇団ひとりが、その企画の成立をしないで、“いかにいいキスをするか”っていう方向に持って行ったんですよね。
佐久間:アドリブにして行ったんですよね。
オークラ:その時、佐久間さんと僕が、そうする方向にバッ! っと持って行ったじゃないですか?
佐久間:うん。
オークラ:この時に気付いたんですけど、「あぁ、成立してないものが個性なんだ」って。
佐久間:なるほど。しっかり成立していると似た番組になっていくけど、ぶっ壊れたところをそのままにすることが個性ってことね?
オークラ:そう!
佐久間:「キス我慢」という企画はいろんな奇跡があって……。一つはやっぱり、劇団ひとりは、現場がぶっ壊れたり、現場が違う方に行ったり、負荷をかけた時の方が、見たこともねぇ天才性を発揮するな! って。
オークラ:そう!
佐久間:「これ、何とかなんないかなぁ(劇団ひとりの才能を生かせられないか)」と思ってたのが一つ。
オークラ:うん。
佐久間:あと、バナナマンの設楽さんは企画の説明を完璧にしてくれるから、乱暴な企画でも、設楽さんと、(おぎやはぎ)矢作さんがいたら何とかなるんですよね。
オークラ:うん。
佐久間:そして、バナナマンの日村さんにトップバッターをさせたら、どんな企画も80点まで絶対に持っていってくれる。乱暴な企画ができる出演者が揃ったな、と思ったんですよ。「キス我慢」という企画を、いきなりやったら訳分かんなくなるかな、成立するかな、という時に……。
オークラ:日村さんは企画の説明をしてくれるんですよね。やりながら。
佐久間:そう。
オークラ:「これがこの企画の正しい形なんですよ」って、日村さんが見せた後に、最終的に劇団ひとりで壊すっていう。
佐久間:その構図が見えたから、乱暴な企画でもできるって思った。
お笑いだけで15年続く長寿番組「ゴッドタン」。その名物企画で、2013年には映画化もした「キス我慢選手権」は、劇団ひとり、バナナマン、おぎやはぎ、といった芸人が起こした奇跡で生まれたと考察した。
「ゴッドタン」が始まる前の時代について、佐久間は「とにかく僕らの世代は、ダウンタウンさんの呪縛……。ダウンタウンさんがとにかくいろんなものを作っちゃったから、何をやっても、ある程度番組が似てしまった」と語り、どうすれば他と違うテレビバラエティを作れるか悩んでいたという。その悩みの背景には、おぎやはぎ、劇団ひとり、アンタッチャブル、スピードワゴン、バナナマン、東京03、バカリズムといった、東京の天才芸人が活躍できる場をどうしても作りたい、という思いを佐久間もオークラも抱いていたからだったと語った。
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