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どう考えればいいのか~子どもと新型コロナワクチン

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年8月3日 11時20分

写真

Illustration of a syringe and the logo of the american laboratory Pfizer which, following its clinical trials, announces a vaccine against covid 19. Paris on 18 November 2020. Photograph by Magali Cohen / Hans Lucas. Illustration d une seringue et du logo du laboratoire americain Pfizer qui annonce suite a ses essais cliniques un vaccin contre le covid 19. Paris le 18 novembre 2020. Photographie par Magali Cohen / Hans Lucas

東京都医師会理事で「かずえキッズクリニック」院長の小児科医、川上一恵氏が7月27日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。子どもと新型コロナワクチンについて解説した。

FRANCE – HEALTH – VACCINE ILLUSTRATION PFIZER LABORATORIES=2020年11月18日 Hans Lucas via AFP Photograph by Magali Cohen / Hans Lucas. 写真提供:時事通信社

新型コロナワクチン~12歳以上の子どもには有効

飯田浩司アナウンサー)子どもに対しての新型コロナワクチンの有効性というのは、どうなのでしょうか?

川上)海外のデータですけれども、既に治験が済んでいる12歳以上に関しては、大人同等に有効であるということです。

飯田)それより下の年齢については、どうなのですか?

川上)現在アメリカで、5歳以上のお子さんたちの治験が進められておりますので、その結果によって今後、日本でも対象年齢が下がって来たり、将来的にはもっと低年齢にまで広がる可能性はあると思います。

感染しても軽い症状の子ども

飯田)以前お話を伺っていて、低年齢の子たちに関しては、親からの感染の可能性はあるけれど、症状としては軽い場合が多いという理解でいいですか?

川上)そうですね。いま現在、目に見える症状はごく軽い、風邪症状で終わると言われています。ただ、大人の方たち、若い方でも一見軽く見えるけれども、本人にとっては辛い後遺症があるということも言われておりますので、子どもが罹っても大丈夫ということは言えないと思います。

飯田)予防するに越したことはないと。

川上)ただ、いま現在は感染の中心が大人ですし、重症化をしているのも大人ですので、順番としてはまずは大人から、そのあとで子どもに関わることがある大人からというのが順序かなと考えています。日本小児科学会と、日本小児科医会の方からもそのようなステイトメントが出ていますので、ご理解いただきたいと思います。

飯田)確かに、本人の予防もそうだけれども、周りを予防することで本人にうつさないようにするという、環境をつくるというのも大事なことですね。

新行市佳アナウンサー、川上一恵氏、飯田浩司アナウンサー

数年後には子どもの定期接種の一環になる可能性も

飯田)12歳未満はいまのところ治験を進めている最中だということですが、3年後~5年後には、定期接種の一環になる可能性もあるということですか?

川上)可能性はあると思います。

高校生年齢の場合は積極的に打って欲しい

飯田)子どもと一口に言っても、小・中・高、あるいは未就学児などがいますが、ワクチン接種の考え方もそれに応じてというところですか?

川上)高校生になると、部活動もかなり広域になりますし、子どもたちがアルバイトをするなど自主的な活動もします。高校生年齢ですと、なかには既に社会人になっている方もいらっしゃるので、高校生年齢の方の場合には、大人と同様に打つチャンスがあれば積極的に打つことを考えていただいてもいいと思います。

高校生以下でも修学旅行などで旅行先から求められる場合が

川上)その一方で、中学生以下ですと、大人に管理された環境での行動がほとんどですので、いま現在では、焦る必要はないでしょう。ただ、これから修学旅行に行くために旅行先から求められる場合もありますので、そういう場合には、地域として接種するのかしないのかを検討する必要はあります。

今回の経験を将来に活かして欲しい

川上)子どもの接種の場合でも、大人が「必要だから」と決めて押し付けるようなやり方ではなくて、できれば、子ども自身にその病気の怖さやワクチンの必要性を理解していただいて、子ども自らが「それなら私は受けたい」と納得した上で接種に臨んでいただけたらと思います。

新行市佳アナウンサー)それはすべてのワクチンに言えることですよね。病気についての理解と、ワクチンがどういうものなのかについて学ぶということは。

川上)とても大切なことだと思いますし、このような経験は、また何十年かあとに同じようなことが起こる可能性があります。子どもたちには、そのときにどういう対処をしたらいいのかということを、自らの経験として学び取ってもらえたら、それはそれでいい経験になると思います。

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