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新型コロナの症状に酷似する「熱中症」~その違いは

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年8月9日 11時20分

新型コロナの症状に酷似する「熱中症」~その違いは

医師で医療ジャーナリストの森田豊氏が8月2日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。夏場に多い熱中症について解説した。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

熱中症の初期症状~めまい、立ちくらみ、こむら返り

飯田浩司アナウンサー)いままさに警戒したい熱中症について伺って行きたいと思います。7月は消防庁の統計では、1週間に全国でおよそ5000人が救急搬送されたということです。

森田)自粛生活が続いたあと、急に暑くなりましたので、より一層熱中症になりやすい状態だと考えられますね。ちなみに飯田さんと新行さんはご自身が「熱中症かな?」と思ったこと、そんな症状があったことはありますか?

飯田)私たちは2人とも、スタジオでの仕事をするまでは、外で中継する仕事が長かったのです。この夏の時期は1時間以上外にいて、汗が止まらなくなることがありました。

新行市佳アナウンサー)クラクラして頭が痛くなったり、気持ち悪くなったりすることがありましたね。

森田)軽い熱中症だったのかも知れませんね。熱中症の軽い症状だと、めまい、立ちくらみ、こむら返りという足がつる症状があります。中等症になると、頭痛、吐き気、体のだるさなどが出ますし、さらに重症になると意識が朦朧としたり、体温が上がり続けたり、全身が痙攣を起こしたりするのです。

新行)足がつるというのは、どういう理由なのですか?

森田)汗をかきますと、体のなかのナトリウムが少なくなるので、ミネラル不足になるため足がつるのですが、熱中症の初期症状として、足がつるのです。足だけでなく、腕がつったり全身の筋肉がつったりします。

新行市佳アナウンサー、森田豊氏、飯田浩司アナウンサー

新型コロナの症状に酷似する熱中症の症状

飯田)発熱があって、疲労感、そして重症になると意識が朦朧とするというのは、新型コロナの症状と似ている感じがするのですが。

森田)そうなのです。だから熱中症の搬送患者さんが増えると、新型コロナだけでなく医療がひっ迫するということになるのです。

飯田)当然、疑いながら対応しなくてはいけないからということでしょうか?

森田)例えば、発熱、疲労感、頭痛、意識混濁という症状は熱中症でも新型コロナ感染症でも生じますので、医療機関では、すべての患者さんにPCR検査を行うことが原則として考えられています。ただ、一般的に言えることですが、熱中症は温度や湿度が高い状態、激しい運動をしたときに症状が出ることが多いので、それが診断の参考になることは多いです。

「熱射病」、「熱痙攣」、「熱疲労」はすべて一括りにして「熱中症」

飯田)改めて熱中症というのは、どういう状態だと考えられますか?

森田)高い温度、あるいは高い湿度のなかで生じるさまざまな体のトラブル、障害のことを言います。具体的には、体のなかの水分や塩分が失われたり、体温調節の仕組みが壊れたりして生じた症状のことをすべて指します。

飯田)我々が小学生のころは、「日射病」という表現があったと思いますが。

森田)そうですね。私も子どものころは「日射病」と言われていた記憶があります。

飯田)新行さんは知っていますか?

新行)あまり知らないですね。

森田)炎天下で生じたら「日射病」という言葉が使われていたのです。その他にも、症状の重さに応じて「熱射病」、「熱痙攣」、「熱疲労」などと言われていました。しかし現在は、必ずしも熱が加わる灼熱のような状況でなくても生じることから、一括りにしてすべて「熱中症」と言われるようになりました。

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