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医師が教える~熱中症になってしまったときの対処法

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年8月13日 11時20分

医師が教える~熱中症になってしまったときの対処法

医師で医療ジャーナリストの森田豊氏が8月6日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。熱中症になってしまったときの対処法について訊いた。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

飯田浩司アナウンサー)高温多湿の環境で、目まい、頭痛、立ちくらみなど、まさに熱中症の症状が出てしまった場合、どうすればいいのでしょうか?

森田)まずは日陰や冷房の効いた場所に退避してください。そして体を冷やすのですが、以前から言われているのは、皮膚の近くで太い血管が走っている首筋、脇の下、太腿の付け根などに冷たいペットボトルなどを置いて冷やすということです。それも一定の効果があるのですが、さらに即効性があるのは、皮膚に水をかけて団扇や扇風機で風を送るという方法です。これによって気化熱を奪わせ、体を冷やすのです。医療機関などでは水風呂などに入れて体温を下げることが効果的だということで、欧米などではこれを最初の選択としてやっている医療機関も多いです。

飯田)そうなのですか。

森田)そして、自分で飲み物を摂取できる状態、意識がはっきりしている状態であれば、経口補水液を飲むということです。

新行市佳アナウンサー)経口補水液もありますし、スポーツドリンクもありますが、どのように飲み分けたらいいのでしょうか?

森田)熱中症になりかけていたり、喉の渇きが強くて脱水が進んでいるなと思った場合は、経口補水液を飲むのがいいと考えられています。水と塩分と糖分がバランスよく含まれていて、体のなかに速やかに吸収されます。経口補水液によって、汗で失われた塩分を補い、また、含まれている糖分は吸収速度を高めるという働きもあります。ただ、熱中症の症状がなかったり、脱水が進んでいるとは考えられないような状況、また、汗をそれほどかいていない状況であれば、水でも構いませんし、スポーツドリンクでもいいと思います。

新行市佳アナウンサー、森田豊氏、飯田浩司アナウンサー

飯田)喉が乾いていると、ガブガブと飲んでしまったりすることがありますが、飲み方のコツなどはありますか?

森田)いわゆる熱中症の症状が出ていたり、脱水が進んでいるときは、まず経口補水液を50ml~150mlほどゆっくり飲んでください。コップの半分から少し多めくらいの量を飲んでいただきます。そして1~2分間置いて、さらに50ml~150mlをゆっくり飲んでください。また、冷やし過ぎないことも重要です。

新行)熱中症だとキンキンに冷やした方がいいのかなと思ってしまいますが。

森田)水を飲む場合、いちばん好ましい温度は、8度~13度くらいがいいとされています。飲みやすいだけでなく、腸からの消化吸収もいいと考えられています。8度~13度と言うと、どのような温度かは少しわかりにくいかも知れませんね。

飯田)コップに注いだら周りに水滴がつくくらいですか?

森田)そうです。それで少し試していただきたいのですが、美味しくてかなり飲めるのです。また腸からの吸収もよいと考えられています。冷やし過ぎたものや常温に近いものは、あまり多く飲めません。

飯田)冷えていると口当たりというか、喉に通って行く気持ちよさのようなものはありますが。

森田)自分で飲み物が飲めなかったり、意識が朦朧としている場合には、直ちに救急車の手配をしていただくことが必要です。熱中症が重症化しますと、体の熱が下げられなくなり、熱が上がってしまって、さまざまな臓器に障害が及んでしまい、命を脅かすことがあります。

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