『消臭力』のCMで西川貴教が歌うことになったきっかけ
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年8月29日 22時50分
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(8月19日放送)にクリエイティブ・ディレクターの鹿毛康司が出演。宣伝広告に影響を与えるSNSの存在について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。8月16日(月)~8月20日(金)のゲストはクリエイティブ・ディレクターの鹿毛康司。4日目は、SNSの宣伝効果について—
黒木)マーケター、クリエイティブ・ディレクターとしてご活躍なさっております鹿毛さんですけれども、現代の宣伝広告に大きな影響を与えているSNS。これはどのような存在だと捉えていらっしゃいますか?
鹿毛)ラジオと似ていると思います。
黒木)ラジオと。
鹿毛)ラジオは基本的に1人で聴いているではないですか。物理的には1人で聴いているのだけれども、横のつながりがある。その横のつながりを電子的につないだのがSNSだと思います。人間の根本的なところに触った、新しいけれど古いメディアだと思います。
黒木)新しいけど古い。ということは、大事な存在であるということですね。それが、つまりは横のつながりということですか?
鹿毛)よくSNSには嘘が書いてあるとか、真実ではないとか言われますけれども、その人が本当にそう思って、たくさんにつながって行けば、そういうことを言っている人たちが事実で、本当のところはどうかわからないけれども、「そういうことが世の中に起きている」ということを見るの勉強になります。
黒木)縦のつながりについては、どのように考えていらっしゃるのですか?
鹿毛)1980年代までは企業側から「このように使ってみてください」という一方的なやり方でしたが、いまはそれを使って、感じたことをみんながコメントを書いて、それが大きな力になっています。企業側からのお客様に向けた情報だけではなくて、横のつながりができている。この縦と横がすごく重要だなと思います。拡散をして欲しいのであれば、みんなが喜ぶことをみんながつぶやいて来たら自主的な拡散になるので、そうすると横になる、というように、現代では、うまい具合になって行くのだろうなと思います。
黒木)そういうところが今後のSNSの可能性ということでしょうか?
鹿毛)そうですね。可能性を超えて、相当な力になっていると思います。
黒木)結局は、心が動かないと拡散もしないということですよね。
鹿毛)しないですね。結果的に拡散になるだけで、みんなが「これは面白い」とか、「これを人に言いたい」とか、「ここがよかったよ」という自主的な発言が広がったときに、それを結果的に拡散と言うのです。企業側が「この商品はここがいい、ここを拡散してくれ」というのとは違いますよね。
黒木)そうですよね。
黒木)鹿毛さんがおつくりになって有名なエステーの家庭用消臭剤「消臭力」のCMを拝見しますが、西川さんが歌っていらっしゃる「空気を変えよう」とか、いろいろあります。西川さんとの出会いというのは何だったのですか?
鹿毛)ミゲルくんという、ポルトガルのリスボンの少年がいて、彼が歌って震災のあとにつくりました。1755年に震災と津波で6万人がリスボンで亡くなったのですが、その街で撮影しました。そのCMを観た西川さんが、「あの歌を完全コピーしました」とツイッターでつぶやいたのです。それをファンの方々が私に教えてくれて、そこからつながりました。
黒木)横のつながり、その心のつながりがCMを育ててくれたという感じですね。そして、商品も売れているということで。
鹿毛)みんなが「あ、消臭力買ってこなきゃ」とか、「私の会社の消臭剤全部消臭力にしておきました。へへへ」と笑っているのです。そうやってみんなが応援してくれている感じがします。
鹿毛康司(かげ・こうじ)/ マーケター・クリエイティブディレクター
■株式会社かげこうじ事務所代表 マーケター、クリエイティブ・ディレクター。「お客様の心に向き合う」をテーマにマーケターとして活動中。同時にクリエイティブ・ディレクターとしてCM監督、プランニング、コピー、作詞作曲を手掛ける。
■早稲田大学商学部卒。ドレクセル大学MBA。
■雪印乳業を経て、2003年にエステー入社。
■エステーを日本有数のコミュニケーション力のある企業に導く。
■エステー執行役を経て、2020年に独立。かげこうじ事務所を設立。
■代表作は「消臭力」CM。2011年震災直後の「ミゲルと西川貴教の消臭力CM」で一大社会現象を起こす。
■現在、グロービス経営大学院教授、エステーコミュニケーションアドバイザー、日経クロストレンド・アドバイザリーボードメンバー/Ad-tech 東京ボードメンバー。
■受賞歴:マーケターオブザイヤー、WEB人貢献賞、ACCゴールド、フジサンケイ広告大賞ほか。
■最新の著書:『「心」が分るとモノは売れる』(日経BP)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「マキシマム ザ ホルモン」ダイスケはん 衝撃の手作りコスプレ姿で西川貴教へ感謝伝える
スポニチアネックス / 2024年4月28日 17時32分
-
なぜ「昭和っぽい映像」にこだわるのか…「タローマン」「石田三成CM」の生みの親がアナログ特撮にこだわる理由
プレジデントオンライン / 2024年4月16日 16時15分
-
【エステー】全ての猫が幸せに暮らせる社会の実現を目指すエステー「保護ネコ応援プロジェクト」2年目がスタート
PR TIMES / 2024年4月11日 14時45分
-
【エステー】「消臭力 玄関・リビング用」「消臭力 トイレ用」に〈フレッシュシトラス〉の香りを新発売現行品一部のパッケージもリニューアルを実施
PR TIMES / 2024年4月10日 15時15分
-
【エステー】夏の季節・数量限定品「消臭力 Premium Aroma」から繊細にきらめく紫陽花をイメージした透明感ある〈紫陽花〉の香りを新発売
PR TIMES / 2024年4月10日 15時15分
ランキング
-
1映画「もののけ姫」の映えスポットで撮影した女性の投稿に大反響! 「言われなくても生きそう」「無敵感がすごい」
よろず~ニュース / 2024年5月2日 15時0分
-
2コンビニは「前向き駐車」すべき? なぜ「バック駐車」は推奨されない? “納得の理由”と守らなかった際の「悪影響」とは
くるまのニュース / 2024年5月2日 17時10分
-
3スターバックス、8日から“人気フラペチーノ”が復活 「絶対に買いに行く」と意気込む声が続出
Sirabee / 2024年5月3日 4時0分
-
4ゴミ屋敷「"開かずの間"を開けてみた」驚愕の顛末 結婚相手にも秘密だった自宅をついに片付けた
東洋経済オンライン / 2024年5月4日 13時0分
-
5国産米100%なのに「グミ食感」って...どういうコト? 老舗おせんべい屋さんが作った謎のお菓子を食べてみた
Jタウンネット / 2024年5月4日 17時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください