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『ドライブ・マイ・カー』『モンタナの目撃者』カンヌ4冠の人間ドラマ&アンジェリーナ・ジョリー最新作

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年9月4日 11時30分

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1013回】

『ドライブ・マイ・カー』

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、現在公開中の『ドライブ・マイ・カー』と『モンタナの目撃者』をご紹介します。

(左)『ドライブ・マイ・カー』/(右)『モンタナの目撃者』

映画館で観たい!『ドライブ・マイ・カー』~カンヌが湧いた! 村上春樹作品を映画化

数々のベストセラーを生み出して来た村上春樹による同名短編小説を原作に、いま世界が最も熱い注目を寄せる濱口竜介監督の手で映画化された『ドライブ・マイ・カー』。

第74回カンヌ国際映画祭で、日本映画としては史上初となる脚本賞を受賞。加えて、国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞の3つの独立賞も受賞し、4冠獲得の偉業を果たした至高の傑作です。

『ドライブ・マイ・カー』

『ドライブ・マイ・カー』のあらすじ

舞台俳優で演出家の家福悠介は、脚本家で妻の家福音と幸せに暮らしていた。しかし、妻はある秘密を残したまま、突然、この世からいなくなってしまう。

それから2年後。広島での演劇祭から「ワーニャ伯父さん」の演出を依頼された家福は、東京から広島へと愛車を走らせる。そこで出会ったのが、彼の専属ドライバーとなる渡利みさきだった。

これまで妻を失った喪失感を抱えたまま生きていた家福は、寡黙な彼女と過ごすうちに、それまで目を背けていたあることに気づかされて行く……。

『ドライブ・マイ・カー』

『ドライブ・マイ・カー』のみどころ

家福悠介を演じたのは、日本映画界に欠かせない名優、西島秀俊。喪失感と“打ち明けられることのなかった秘密”に苛まれて来た主人公が抱える心の機微を、繊細な演技で体現しています。

ドライバーのみさき役には女優だけでなく歌手としても活躍する三浦透子、妻・音の知り合いで俳優の高槻役に岡田将生、家福の妻・音役に霧島れいかといった、実力派のキャストが集結。家福を巡る3つの人間関係が、情感豊かに繰り広げられます。

そして作品にさらなる奥行きを与えているのが、韓国・台湾・フィリピン・インドネシア・ドイツ・マレーシアからオーディションで選ばれた海外キャストたち。劇中の多言語劇を中心に、9つの言語を交えた見事なアンサンブルが印象に残ります。

『ドライブ・マイ・カー』

濱口竜介監督の持ち味である、登場人物たちの陰影に富んだ人間性を巧みに映し出す演出法。それは本作でも多分に生かされており、物語により一層深い味わいを与えているその手腕は、実に妙なり。

そして何よりも驚くのが、原作は村上春樹氏の短編小説なのに、179分という長尺の映画として完成したこと。大胆とも言える物語への肉付けは、まさに脚本賞にふさわしいものと言えるでしょう。

観終わったあと、その余韻にいつまでも浸りたくなる。夏の終わりに観たい1本です。

『モンタナの目撃者』

コチラも映画館で観たい!『モンタナの目撃者』~自然災害×暗殺者、異色のサバイバル・アクション

アクションヒロインとしての世界的地位を不動のものとしているアカデミー賞受賞女優、アンジェリーナ・ジョリー。彼女の最新作にして、11年ぶりのアクション作品となったのが『モンタナの目撃者』。

目の前には巨大な山火事、そして、背後から迫り来る冷酷な暗殺者。この壮絶な環境下から、少年を守りきることができるのか……。

アンジーの美しさと逞しさ、そして包容力が光る。手に汗握る、怒涛のサバイバル・アクション作品です。

『ドライブ・マイ・カー』

『ドライブ・マイ・カー』

TOHOシネマズ日比谷ほか全国大ヒット上映中
出演:西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、岡田将生
原作:村上春樹「ドライブ・マイ・カー」(短編小説集「女のいない男たち」所収/文春文庫刊)
監督:濱口竜介
脚本:濱口竜介、大江崇允
音楽:石橋英子
製作:『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント、ビターズ・エンド
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
配給:ビターズ・エンド
(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
公式サイト https://dmc.bitters.co.jp/

『モンタナの目撃者』

『モンタナの目撃者』

2021年9月3日(金)から全国ロードショー
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ニコラス・ホルト、フィン・リトル、エイダン・ギレン、メディナ・センゴア、ジョン・バーンサル
監督・脚本・製作:テイラー・シェリダン
脚本・原作:マイケル・コリータ
脚本:チャールズ・リービット
音楽:ブライアン・タイラー
原題:THOSE WHO WISH ME DEAD
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)2021Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
公式サイト https://wwws.warnerbros.co.jp/mokugekisha/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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