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「変人」が世の中を変える! 東京学芸大学・小西先生が語る、“ちょっとズレている人”の魅力

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年9月8日 11時35分

「変人」が世の中を変える! 東京学芸大学・小西先生が語る、“ちょっとズレている人”の魅力

東京学芸大学教育学部の准教授で“変人類研究所”の所長・小西公大さんが、9月5日(日)に放送された、女優の戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)にゲスト出演。普通よりも少し“ずれている人”の魅力や、いわゆる「変人」と言われている人達の面白い発想が、社会に新しいムーブメントを起こしていると語った。

戸田:変人類学とはどんなことを追求する学問なのでしょうか?

小西:教育大学ですので、「変人教育」ということで進めていまして。

戸田:変人教育?

小西:よく、「変人って何なんですか?」って聞かれるんですが、私達は「変人とはこういう人達のことです」と定義をしないんです。

戸田:定義をしない。

小西:「こうあるべきだ」「常識」「規範」とか、そういうものからずれて行く感覚が「変人」を生み出すんですよね。その、ずれ感が大切で。ですが、教育の世界では、「こうしなさい」っていうのを真面目に引き受けて、その枠組みの中で、きちっと素早くスピーディーにこなすことが求められてきたんですけど、これをやっていたらAIに勝てないですよね。

戸田:はい。

小西:最も正確に、最もスピーディーに、正しいことを導き出すことって、今は全部AI がやってくれる世界ですから。

戸田:うん、うん。

小西:人間の一番いいところって、そこからずれちゃうことなんですよ。という風に考えると、人間はみんな、変人なんですよ。だけど、世の中が変人であることを許してくれない。ずれたり、はみ出したりすると、みんなで排除したり叩きまくったり。どんどん、そういう人達を排除していて。

戸田:はい。

小西:でも、本当はそこからずれて行く人達が一番面白い発想を持っていて。社会に新しいムーブメントを起こす、そういう種みたいなものを、みんな持っていると思うんですよ。だからこれからの時代は、ずれていくことが大切なんだと。みんながずれあって、そのずれを面白がる。みんなが「変だね」って言えるような環境を作るのが、これから大切な教育ではないかと。

戸田:とてもよく分かります! 特に私たち役者の世界というのは、ずれている方がいいくらいなことも言われて。だから、それが褒め言葉だったりして。でも、このずれ具合が微妙ですよね? ずれ過ぎてもいけないだろうし……。

小西:そうなんです! 完全に逸脱してしまうのではなく、常識と非常識の狭間に、この境界にいることがすごく大切で。中心に居過ぎると発想力が全く無くなっていくし、はみ出しすぎると、どんな面白いことを考えても誰も聞いてくれなくなる。だから、外に開かれていることと、内にもちゃんと目配せができるということが、変人の一番のポイントだったりするんですよね。

この他にも番組では、小西さんが学校教育に感じていること、また、コロナ禍で感じていることも吐露。新型コロナウイルスの感染拡大で、誰もが大変な状況にいる中で、「何か新しいことができるかもしれない!」というマインドを持っている人達は「“変”差値」が高いとし、新しいイノベーションを生み出す力を感じていると語った。

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