葉加瀬太郎が感謝 「ダメ出しは無意味」を気付かせてくれたベテランメンバーたち
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年9月28日 8時10分
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(9月20日放送)にヴァイオリニストの葉加瀬太郎が出演。アルバム『SONGBOOK』制作の経緯について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。9月20日(月)~9月24日(金)のゲストはヴァイオリニストの葉加瀬太郎が出演。1日目は、アルバム『SONGBOOK』を制作するにあたっての経緯とそのメンバーについて—
黒木)「情熱大陸」、これは、たくさんある代表作のなかの1つでもありますね。
葉加瀬)街で子供とすれ違ったときに、私だとわかった子はみんなこの情熱大陸のテーマを口ずさみますね。
黒木)(笑) 本当ですか?
葉加瀬)はい。私の名前はわからなくても、そのフレーズだけ歌っていますね。
黒木)それで弾いてと言われると、簡単に弾いてくれるそうですね?
葉加瀬)え、何をですか?
黒木)ヴァイオリンを。
葉加瀬)いや、そんなことはありませんが、ヴァイオリンという楽器の特性として、ピアノとは違ってストリートが原点のようなところはあります。まず小さいではないですか。携帯性があってパッと出してパッと弾いて、というのは似合う楽器だと思います。日本ではなかなかないのですが、ヨーロッパなどに行くと、ひとりで弾いているストリートミュージシャンはたくさんいますね。
黒木)この「情熱大陸」のテーマは有名ですが、私も「情熱大陸」のクルーが来て撮影していただきました。「こんなにも?」というくらい取材をしてもらったことがあります。
葉加瀬)私も2回~3回出たのですが、最初のときなど、半年くらい密着でした。
黒木)長いですね。
葉加瀬)長かったですね。何時間の番組を撮るのだろうとずっと思いながら撮られていました。当時はまだ結婚をする前で、スタジオのようになっている自宅のアパートにもしょっちゅう来ていましたし、寝起きそのものもすべてというような話だったので。でも、正直、番組は続いたとしても、テーマ曲はワンクールとかで代わるのだろうなと思っていたのです。しかし、いまもう20数年だと思います。
黒木)8月18日にリリースされました、アルバム『SONGBOOK』ですが、これはソロデビュー25周年でしたか?
葉加瀬)そうなのです。自分がいままでつくってきた曲、それもソロでデビューしてから出したアルバムのなかから1曲ずつチョイスして、それを録音し直しましたものです。2020年のコンサートツアーのメンバーがあまりにも素晴らしかった。平均年齢57歳のバンドなのですが。
黒木)そうなのですか。
葉加瀬)けっこうなお爺ちゃんばかりなのですが、「このメンバーでアルバムもやってみよう」と、去年のツアーをやっているときに決意をしました。
黒木)バンドなのにクラシックのオーケストラをやっているような、「美しくも熱いうねりを感じた」ということがきっかけで、このアルバムになったということなのですが。
葉加瀬)毎年のように年間100本ぐらいコンサートをしているのですが、2019年までは、傾向として、私以外のメンバーは凄腕の若手ミュージシャン、つまり、「言うことを聞いてくれる人」に頼んでいました。1つの公演が終わると、「その夜にすべてダメ出しをして、次の日に伝えて直してもらう」ということを千秋楽まで続けるのですが、2020年のメンバーたちは、何しろベテランの素晴らしいミュージシャンたちだったので、何も言うことを聞いてくれないのです。「はいはい、うんうん」と言うだけで。
黒木)返事だけで。
葉加瀬)毎晩やることが違う。「私がいままで考えて来たことと違うのだな」ということを発見させてくれたのです。わかりやすく言えば、「いちいち細かいことを言っても意味ないよ」というような、「楽器弾きならば、ステージの上でうまく行かなかったら、次の日にもう1度ステージの上で、楽器で言えよ」と言われているような気がしたのです。
黒木)演奏で。
葉加瀬)もうバカらしくなって、ダメ出しするのもやめました。逆に言えば、大先輩方だったので、ツアー中は毎日、レッスンを受けているような感覚になっていましたね。
黒木)それでそのメンバーでつくりたいという思いが。
葉加瀬)ツアーと同じメンバーでアルバムをつくってみたいと思ったのです。
葉加瀬太郎(はかせ・たろう) / ヴァイオリニスト
■1968年1月23日 大阪府生まれ。
■1990年、KRYZLER&KOMPANYのヴァイオリニストとしてデビュー。セリーヌ・ディオンとの共演で世界的存在となる。
■1996年、KRYZLER&KOMPANYを解散後、ソロ活動を開始。
■2002年、自身が音楽総監督を務めるレーベルHATSを設立。2007年秋から、原点回帰をテーマにロンドンへ拠点を移す。
■ワールドツアーや全都道府県ツアーなどを行い、日本・世界に向け音楽を発信。年間100本近い公演を毎年行い、2018年、ソロのヴァイオリニストとしては史上初となる単独公演での日本武道館公演を成功させた。
■2020年、世界中が未知のウイルスと戦う中、フルアルバム『FRONTIERS』を発売。また全大陸を応援するべく「葉加瀬太郎コンサートツアー2020 FRONTIERS」を開催。
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