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まつ毛のエクステンションによるまぶたの炎症が急増

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年11月2日 11時20分

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東京都医師会代議員会・議長、世田谷区医師会会長で「三軒茶屋眼科」院長の窪田美幸氏が10月26日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。最近増加しているまつ毛エクステによるまぶたの炎症について解説した。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

まつ毛のエクステンションの接着剤による「まぶたのかぶれ」が急増

新行市佳アナウンサー)眼科にかかる患者さんのうち、最近増えている傾向はどのようなものがありますか?

窪田)まつ毛のエクステンションの接着剤による「まぶたのかぶれ」が若い女性に多いです。

新行)いわゆる「マツエク」というものですよね。まつ毛エクステというのは、自まつ毛1本に人工のまつ毛1本を接着剤を使って装着し、まつ毛を長く見せたり、ボリュームアップさせる目元のおしゃれとして、女性の間で定着しています。付けまつ毛もありますけれども、マツエクと付けまつ毛の違いとしては、付けまつ毛はすでに完成したまつ毛を目の際に接着するため、取り外しが可能なのですが、マツエクは取り外せないのですよね。マツエクならではの症例という感じなのですか?

窪田)そうですね。よく、目の縁が赤くかぶれて眼科に駆け込む方がいらっしゃるのですが、よく見ると、マツエクの接着剤によるかぶれということがよくあります。

サロンによって施術の技術に差がある

新行)それは、接着剤がまぶたに合っていないか、それとも付け過ぎということなのですか?

窪田)いろいろなことが考えられると思いますけれども、眼科の診察で使う細隙灯顕微鏡というもので見ますと、マツエクをするサロンによって、施術の技術に差があることがわかります。綺麗に根元までしっかりまつ毛が埋め込まれている方もいらっしゃいますし、根元のところから接着剤が飛び出して、そこに埃がたくさん付いていて「ギョッ」と思うこともあります。

新行)そうなのですね。まぶたがかぶれることによる目の影響はいかがですか?

窪田)せっかく美しくなるためにエクステをしているのに、目が腫れてしまって、「何のためにやっているのか」という方がたくさんいらっしゃいます。

窪田美幸氏、新行市佳アナウンサー

軟膏や内服薬で治療

新行)どのような治療をするのでしょうか?

窪田)いちばんの治療は、エクステを外してもらうということなのですが、高額なので「どうにかしてください」という方が多いのです。そういうときには、アレルギー反応を抑えるような軟膏、または内服薬を出して治療します。

新行)患者さんとしては、自分の目をパッチリさせたいという思いもあるのだと思います。どのようにコミュニケーションを取って、最終的に納得していただくのですか?

窪田)技術的に問題のあるサロンの場合は、「別のところでやってもらった方がいい」と言います。何度かいらっしゃっている患者さんになると、「マツエクにまた行くのでお薬をください」と、先にお薬を取りに来る方もいらっしゃいます。

「まつ毛美容液」を使用する

新行)まつ毛エクステ自体が悪いということではなく、付け方の問題ということですか?

窪田)体質もあります。エクステに固執する方もいらっしゃるのですが、無理にエクステをしなくても、最近ではまつ毛が伸びる美容液というのもあります。かなり効果が出ていますので、そういうものを使ってエクステをやめるということを私はお勧めしております。

新行)「まつ毛美容液」というものですよね。

窪田)なかには怪しい内容のものもありますが、確実に伸びるものもあるので、そういうものを使っていただきたいと思います。

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