『CUBE 一度入ったら、最後』『そして、バトンは渡された』菅田将暉主演、あのカルト名作をリメイク&永野芽郁×田中圭×石原さとみ、令和のベストセラーを映画化
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年10月30日 11時30分
【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1021回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、大ヒット上映中の『CUBE 一度入ったら、最後』と、10月29日公開の『そして、バトンは渡された』をご紹介します。
映画館で観たい!『CUBE 一度入ったら、最後』 あのカルト作品を、豪華キャストでリメイク
1997年に公開され、世界的に大ヒットを記録した、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督による映画『CUBE』。 低予算映画ながら、「ワンセット物で、登場する役者は7人」という設定の斬新さや面白さから、密室スリラーの先駆けとしてカルト的人気を誇りました。
日本でも1998年に公開され、単館上映ながら話題となったことは、記憶に残っている映画ファンも多いのではないでしょうか。
そんな隠れた名作が、ナタリ監督初の公認リメイクとしてスクリーンにカムバック。謎の立方体“CUBE”を舞台に、再び観客を恐怖へと陥れます。
『CUBE 一度入ったら、最後』のあらすじ
目が覚めると、そこは謎の立方体。CUBEのなかだった……。突然閉じ込められた男女6人は、エンジニア、団体職員、フリーター、中学生、整備士、会社役員と、年代も職業もさまざま。
彼らには何の接点もつながりもない。閉じ込められた理由もわからないまま、ひたすら脱出を試みる彼らだったが、ワイヤースライサーや火炎噴射など殺人的なトラップに苦しめられる。
やがて仕掛けられた暗号を解読しなくてはならないことに気づくものの、精神的にも肉体的にも追い詰められた極限状態のなか、人間の本性が徐々にあらわになって行く。
絶体絶命の状況下。果たして、彼らは無事に脱出することができるのか?
『CUBE 一度入ったら、最後』のみどころ
CUBEからの脱出を企む男女6人には主演の菅田将暉をはじめ、杏、岡田将生、田代輝、斎藤工、吉田鋼太郎。加えて、6⼈の男⼥に含まれない“最初の男”役の柄本時⽣と、キャストには実力派俳優が勢ぞろいしました。
出演するキャストの数が限られているだけに、個々の演技をじっくりと堪能することができるのは、本作いちばんの醍醐味です。
また今回の日本版『CUBE』には、ヴィンチェンゾ・ナタリ氏が制作段階より全面協力。オリジナル版では使用しなかったトラップのデザインを提供するなど、クリエイティブアドバイザーとして本作の確固たる世界観の構築に貢献しています。
“素数”や“デカルト座標”をもとにしたトラップルームの解析。そして、登場人物同士の対立。オリジナルが持つ魅力を踏襲しながらも、ある意味、“日本人臭さ”を全面に押し出すことで、新たな『CUBE』ワールドをつくり上げた本作。
日本のエンターテインメント作品には珍しく、実験的な要素がふんだんに盛り込まれているのも、観る人に新鮮味を与える一因となっています。
得体の知れない空間に閉じ込められた6人の男女の行く末を、あなたもじっくり覗いてみてはいかが。
コチラも映画館で観たい!『そして、バトンは渡された』 映画ならではの構成とアレンジが絶妙!
瀬尾まいこによる2019年本屋大賞受賞作「そして、バトンは渡された」が、待望の映画化。
血のつながらない父娘と、自由奔放過ぎるシングルマザー。あまりにも切ない“嘘”に隠されていた真実を知ったとき、その溢れんばかりの愛情に涙する。
「家族って何だろう……」と改めて考えさせられる、この秋必見の感動作です。
『CUBE 一度入ったら、最後』
大ヒット上映中
出演:菅田将暉、杏、岡⽥将⽣、柄本時⽣、⽥代輝、⼭時聡真、斎藤⼯、吉⽥鋼太郎
原案:ヴィンチェンゾ・ナタリ「CUBE」
監督:清⽔康彦
脚本:徳尾浩司
音楽:やまだ豊
主題歌:星野源「Cube」(スピードスターレコーズ)
企画・配給:松竹
(C)2021「CUBE」製作委員会
公式サイト https://movies.shochiku.co.jp/cube/
『そして、バトンは渡された』
2021年10月29日(金)から全国ロードショー
出演:永野芽郁、田中圭、岡田健史、稲垣来泉、朝比奈彩、安藤裕子、戸田菜穂、木野花、石原さとみ、大森南朋、市村正親
原作:瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』(文春文庫刊)
監督:前田哲
脚本:橋本裕志
音楽:富貴晴美
インスパイアソング:SHE’S「Chained」(ユニバーサル ミュージック)
配給:ワーナー・ブラザース
(C)2021映画「そして、バトンは渡された」製作委員会
公式サイト https://wwws.warnerbros.co.jp/soshitebaton-movie/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/
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