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東京都医師会・尾﨑治夫会長「民間病院がベッド提供できなかった理由」

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年11月16日 11時20分

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東京都医師会会長の尾﨑治夫氏が11月9日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。第6波に備えた医療体制の仕組みについて解説した。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

第6波へ備え、公立病院の病床は常に1700床確保

飯田浩司アナウンサー)第5波が収まって来た新型コロナウイルス感染ですが、今回はベッドの備えについて伺います。中等症以上になって積極的な医療介入が必要になれば、入院するという形になります。これだけ感染者数が減って来ると、確保したベッドをさほど使わなくてもよくなりますよね? 病床確保は大変だという話を聞いたのですが、減らすのも大変なのですか?

尾﨑)マックス6651床ぐらいで、レベル1からレベル3に分けています。感染者が多い時期はレベル3で対応して来ましたが、いまはレベル1にまで戻そうと。4000床程度は確保しておくため、2500床ぐらい減らすのですけれども。そのなかでも都立などの公社病院は、2000床確保しているところを減らすにしても、1700床までということになっています。公的な病院は、最後まで用意をしておくということです。

飯田)都立病院などは。

尾﨑)民間病院では、ある程度余裕ができて来たところから、少しずつ一般病床にして行きます。そうしないと、冬場へ向かって一般の救急患者さんが増える時期なので、一般の患者さんが入院できないという状況になります。ある程度は一般病床に変えて行くのですが、第6波に備え、すべて減らしてしまうということではなく、公的病院を中心にベッドは残し、民間病院も入れ替えがスムーズに行くような準備をしておくという形になります。

民間病院がベッド提供できなかった理由

飯田)「民間病院はベッドを提供しないではないか」などと言われた時期もありましたが、病院の成り立ちの違いなどもあったわけですね。

尾﨑)そうですね。もう1つは、東京都から「病床を確保してもらえませんか」という要請をされたときに、「軽症であれば診ることができます」とした上で、「ベッドをいくつ出せます」と報告した病院がありました。しかし、軽症ではなく中等症の患者さんが多かったわけです。そこで「中等症を受け入れるのは難しい」ということになったのです。

飯田)軽症であれば受け入れられるけれど、中等症の患者さんは難しい。

尾﨑)なぜかと言うと酸素を使ったり、看護師を常につけなくてはならないので、現実的には難しいのです。ですので、「軽症なら診れますよ」と届けていたところが、実際には動けなかった。これがあたかも「幽霊病床」という形で取り上げられてしまった側面もあると思います。

新行市佳アナウンサー、尾﨑治夫氏、飯田浩司アナウンサー

医療にはシステム上の「余裕」が必要

飯田)コロナ前を考えると、日本において「伝染病」と呼ばれるような感染症はかなり抑えて来ていた。抑えて来た分だけ、「病床がいらないのであれば、無駄を省いてしまえばいいのではないか」という考えが広がっていた時期もありましたよね。

尾﨑)効率化や財源の問題など、いろいろな理由で絞って来たのですけれども、これからパンデミックはまた来ますので、余裕を持った体制が必要です。「医療にはある程度の無駄も必要なのだ」ということを国だけではなく、国民の皆さんにも理解していただけるとありがたいです。

飯田)「無駄」と言ってしまうと悪いもののようですけれど、システム上の余裕というか、ハンドルの遊びというか。まったくハンドルの遊びのない車が事故を起こしやすいのと同じで、削り過ぎると危ないということです。

尾﨑)そう思います。

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