岸田内閣は「北朝鮮による拉致問題」をどう進めるべきか
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年11月15日 17時40分
【全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会】挨拶する拉致被害者家族の横田早紀江さん=13日午後、東京都千代田区
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月15日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。北朝鮮の拉致問題について解説した。
北朝鮮による拉致問題
11月15日、横田めぐみさんが北朝鮮に拉致され44年となった。岸田総理大臣は13日に都内で行われた拉致問題の解決を訴える集会に出席。被害者家族らの前で「私の手で必ず解決しなければ、と強く考えている」と問題解決に向けた決意を語った。
飯田)昭和52年11月15日の事件であったということです。
須田)もう44年ですからね。自分がその立場であれば、どうなのかと考えると、居ても立っても居られない状況なのだろうと思います。それに対する政府の向き合い方は、冷淡だったなと思います。「解決しなければならない」ということを繰り返すのだけれど、具体論として「こういうことをやろうと思っている」「こういうアクションを取っている」という話が、公表できるかどうかは別として、何もないではないですか。
飯田)そうですね。
須田)そこに対する苛立ちがあっても、ご家族としては批判することもできない。
欧米とは違う日本独自の対応の仕方がある
飯田)北朝鮮の体制を変えるなり、態度を改めさせるにはどうすればいいのかというところですが、いろいろな側面での環境が悪くなったときにだけ、日本に向いて来るということが指摘されています。この先はどうすればいいのでしょうか?
須田)小泉政権のときに2回にわたって、当時の金正日総書記と直接会談を開きました。結果的に日朝平壌宣言が結ばれて、核ミサイルの問題についても、このときに決められたのは六ヵ国協議の枠組みですが、その枠組みのなかで解決を図って行きましょうということになった。なぜ、あのときにあれだけ日朝関係が前進したのかと言うと、米朝関係が最悪だったからなのです。
飯田)そうですね。
須田)その仲立ちを日本に期待していたことが、唯一にして最大の理由なのです。では、いまそういう状況にあるのかというと、米朝間にそれなりのパイプがあるので、日本が仲立ちするようなチャンスはない。しかし、アメリカは地理的に離れていることもあり、この問題に対して優先順位が高くない。あまりやる気がないのです。とは言っても、北朝鮮にしてみると長引く国連の経済制裁によって、経済が相当疲弊していることは間違いありません。
飯田)経済が。
須田)となると、むしろアメリカに対してというよりも、国連に対する働きかけや、経済問題で日本がやれることはあるはずなのです。アメリカやヨーロッパと共同で強硬策を取るだけではなく、日本には日本の事情があるわけですから、他のやり方があるのではないかと思います。
毅然とした対応を取る一方では経済問題などで協力する
飯田)日本に対して「あいつらは何をやっても文句を言わないし、何もやり返して来ない」と思われているのではないかと危惧しますが、どうなのでしょうか?
須田)日本は弱腰だと思います。毅然とした対応を取る、やられたらやり返すというメッセージを送る。その一方で何をするかということなのです。毅然とした対応だけでは、問題解決が図れませんから。こちらの分野では何らかの協力ができるようなところがあるのではないかと。特に経済問題について対策があるのではないでしょうか。
飯田)防衛省での敵基地攻撃能力に関する会議などを見せながら、両輪で行うということですか?
須田)そうですね。重層的に行わなければならないと思います。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「命がけで動いてほしい」 横田早紀江さんが訴え 総裁選で拉致問題の言及少なく危機感 《新潟》
TeNYテレビ新潟 / 2024年9月12日 19時28分
-
石破茂氏が提唱「東京と平壌に連絡事務所」が波紋、拉致被害者家族が強い拒否感 西岡力氏「トップ会談で被害者を返す決断を求めよ」
zakzak by夕刊フジ / 2024年9月12日 15時7分
-
拉致被害者の家族会が会見 「総裁選で拉致問題についての発言が少ない」 危機感を訴え 《新潟》
TeNYテレビ新潟 / 2024年9月12日 12時24分
-
日本人拉致問題「力を使う選択肢を」 特定失踪者問題調査会の荒木会長が札幌で講演
産経ニュース / 2024年9月8日 15時45分
-
自由民主党・小林鷹之 前経済安全保障担当大臣が生出演 中国機の領空侵犯は「相当深刻な事案」
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年8月27日 10時50分
ランキング
-
1歌舞伎町で若い男女2人死亡 ホテルの外階段から転落か
毎日新聞 / 2024年9月20日 11時17分
-
2「10・27衆院選」は小泉進次郎首相になっても困難か "本命"「11・10」だが、米大統領選後解散の可能性も
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 9時30分
-
3製薬大手元社員の妻は殺されたのか 晩酌の焼酎パックに残された痕跡が語るもの 法廷から
産経ニュース / 2024年9月20日 8時0分
-
4秋田や新潟で大雨、秋田新幹線が朝に運休
読売新聞 / 2024年9月20日 8時14分
-
5兵庫県職員「『知事の犬』などと言われ、精神的に参ってしまいそう」…電話対応1日200件以上
読売新聞 / 2024年9月20日 7時7分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください