子宮頸がん「反ワクチンキャンペーン」を張った大手新聞に必要な「検証と反省」 辛坊治郎が指弾
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年11月18日 22時10分
キャスターの辛坊治郎氏が11月17日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。子宮頸がんを予防するためのワクチンについて、以前「反ワクチンキャンペーン」を張ったメディアの責任について指弾した。
子宮頸がんを予防するためのワクチンについて、厚生労働省の専門部会は接種の積極的な呼びかけを再開することを了承した。また、呼びかけを中止していた1997年度から2005年度に生まれた人について、無料で接種を行う方針で議論を始めた。
辛坊)私、きょうこの番組のなかで間違ったことを申し上げて、しっかり間違ったことは間違えましたと反省して、お詫びも申し上げたじゃないですか。やっぱり、マスコミってこういう姿勢が大切なのです。
子宮頸がんのワクチンに関して言うと、2013年に日本で定期接種が始まった直後に、朝日新聞が火をつけて、それに毎日新聞が乗っかって、それにテレビ番組が乗っかる形で子宮頸がんのワクチンによって被害を受けたという大報道が連日連夜行われると言う大騒動になった。そこで、厚生労働省も無責任なのだけれど、そうやって叩かれたことで、因果関係を検証するよりも先に接種勧奨を取り下げてしまったのです。
それから約10年経って何が起きているのかというと、全世界的にワクチンの接種が進んでいて、先進国では子宮頸がんの発症率が目に見えて激減しているのですが、日本はずっと高止まりで、毎年3000人近くの女性が亡くなっているのです。1万人以上がこの病気にかかって、3000人以上が毎年亡くなっていて、これはおそらく2013年にワクチンをちゃんと接種していれば、いまで言うと、20代前半の方の感染リスク、発症リスクが相当下げられたはずなのに。
そのときも明らかだったのですが、私は全部報道されている症例を調べて、因果関係がどのくらい明確なのか、全世界で出ている症例がどうなのかを見たときに、日本で扱われている症例がほとんど同じで、同一人物だったりして、件数としてかなり特殊なケースであると。因果関係に関しては、いまに至るもまったく証明されていないのです。なのに、当時明らかに因果関係があるかのような記事を連日書き立て、その結果、日本だけ、先進国のなかで子宮頸がんワクチンの定期接種が止まった。厚生労働省が腰を引いてしまったこともあるのですが、その結果毎年何1000人の女性が死のリスクにさらされているということに関して、その当時の報道を検証して、反省するんだったらちゃんと反省しないと、メディアとして信用されない。
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