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「石破さんもついに総理をあきらめた感じ」辛坊治郎、自民・石破派の「グループ」への変更に持論

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年11月30日 22時36分

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キャスターの辛坊治郎氏が11月30日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。自民党・石破茂元幹事長が「石破派」を派閥からグループに変更する方針を固めたことについて解説した。

自民党石破派の会合であいさつする石破元幹事長 撮影:2021年11月 11日、国会 写真提供:共同通信社

自民党石破派の会合であいさつする石破元幹事長 撮影:2021年11月 11日、国会 写真提供:共同通信社

自民党石破派顧問の石破茂元幹事長は組織形態を派閥からグループに変更する方針を固めた。メンバーの減少を受けて、ほかの派閥との掛け持ち所属を容認する。12月2日の臨時総会で、石破氏が表明する見通し。

辛坊)石破さんもついに総理をあきらめた感じですね。

自民党の派閥って、元々いまとは全く違う意味があったのですよ。かつて1990年代に大騒ぎして小選挙区に移行する前は中選挙区といって、1つの選挙区で5人くらい当選したのですよ。いま小選挙区ですから1つの選挙区から1人しか当選しませんが、例えば5人区というのがあって、中選挙区の1つの選挙区で5人当選すると。そうすると、自民党が政権を維持するためには、当時は自公連立ではなかったので、単純に5人区だった場合に3人自民党の候補を当選させないと議会で過半数にならないですよね。だから5人区なのですけれども、自民党の候補だけで最低でも3人立ったりするわけですよ。そうすると自民党同士で戦うことになりますが、自民党同士で戦うというのがどういうことかというと、政策が同じなのですよね。これ選挙、戦いづらいと言えば戦いづらいですよね。小選挙区は日本に向かないシステムだと言われていますけれども、当時なぜ政治改革で小選挙区に移行していったかというと、結局同じ主張で同じ選挙区で戦うことになると、これで勝つためには、個人の知名度であったり、金ばらまく財力であったりとかという話になって、もう選挙区がどんどん汚くなっていくということも含めて背景があったわけです。

いまは1つの小選挙区で自民党の公認候補は1人ですから、自民党の幹事長がものすごい強大な権力を握って、その公認にしてもらえるかどうかなのですが、当時は、立候補するためには幹事長の力よりも、それぞれ所属している派閥の力というものが、公認を取るためにすごく重要だったのですよ。だからみんなこぞって派閥に入って、派閥の力と金で公認を得て、中選挙区で立候補したのですけれども、いま小選挙区になったらそのような派閥の力ではなくて、権限は全部幹事長に移って、幹事長の権限が強大になって。

それでは派閥とはいったい何のためにあるのというと、いまはその派閥をつくって、その派閥の長になることで、次の総理大臣を目指す。自分が目指したり派閥のなかで、目指すべき人材を育てたりという総理大臣・総裁のゆりかごみたいな感じ。

石破茂さんは自分で総理大臣になるため(総裁選に出るため)の推薦人が20人いります。自分の派閥に20人以上いれば推薦人の確保はそれで確実にできますが、石破さんはそれをもうあきらめてしまって、人数も減ってきたのでグループ化しますと。グループと派閥はどこが違うのかというと、グループは派閥ではないので、兼任できるのですよ。だからグループって他にもいくつかあるのですけれども、私何々グループ所属しているのですけれども、どこそこの派閥です、というのはアリなのですよ。

勉強会みたいな形になるので、だから正直に言うと石破さんは総理大臣を目指すための枠組みからあきらめてしまったのだろうなと。同じケースで言うと石原派というのがあってですね。ここはまだ存続しているのですよ、派閥として。だけどトップであるところの石原伸晃さんが、選挙で落ちてしまったので、だからここも事実上のグループですね。ここにいても芽がないわけですから。

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