プーチンのウクライナ侵攻の『最終目的』は、東欧諸国の中立化か
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年2月27日 17時30分
ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」(2月25日放送)に外交評論家で内閣官房参与の宮家邦彦が出演。ロシアによるウクライナ侵攻におけるプーチン大統領の「最終目的」について解説した。
宮家)(目的は)ウクライナだけではないと私は思います。プーチン氏はソ連が崩壊する前に東ドイツにいたわけで、祖国が崩壊していくのを見てショックを受けた。その後90年代にNATOがどんどん、どんどん、どんどん東進していって、東欧諸国がEUにも入ってしまう。ウクライナはソ連邦の一部だったけれども、昔はポーランドやチェコスロバキア等々の緩衝地帯があったから安心していたのに、今やそれがなくなっちゃったわけですから、プーチンさんはいつか「やり返してやる」と思っていると思うんですね。
ですから、彼ら頭の中に遠大な計画がもしあるとすれば、それは間違っているんだけれども、それは何かというと、ウクライナを単に政権交代させてそしてロシアの言うとおりにする政権にするだけじゃなくて、東ドイツまでとは言いませんけれども、いずれは東欧諸国を徐々に徐々に中立化させていって、ロシアにとって脅威にならないようにしていく……全然脅威でもなんでもないんですが……そういったことを考えてるんじゃないかなと私は思います。
実は昨日(24日)、産経新聞に「今後何が起きるか」と書いたところです。
—
『ロシアは本気で冷戦終了後の欧州における現状変更を目指し始めた。ウクライナで限定的戦闘が起こる可能性は高いが、仮にそれが起きなくても、プーチン氏が指導者である限り、現在のような緊張した状況が当分続くだろう。』
~産経新聞 2022年2月24日「宮家邦彦のWorld Watch」より
—
宮家)……と書かせてもらいました。今でもそれは変わってないんですけども、実際にこんな形で起きたというのは、やっぱり彼の判断ミスだろうなと思います。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「アメリカは4年前より地政学的に強くなった」って、ジョークですか?
ニューズウィーク日本版 / 2024年10月3日 19時10分
-
西側と中ロの狭間で迷えるジョージア...10月議会選は「戦争か平和か」を選ぶ、「最後のチャンス」に?
ニューズウィーク日本版 / 2024年10月3日 16時8分
-
ドイツもやってる! キルギスなどロシア周辺国に「違法貿易ハブ」出現、輸出急増の事情
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月30日 16時15分
-
ロシア大統領また核使用示唆 欧米威嚇、国家指針改定へ
共同通信 / 2024年9月26日 5時38分
-
クルクス反攻で苦境に陥ったプーチン大統領 戦勝計画をアメリカに迫るゼレンスキー
東洋経済オンライン / 2024年9月17日 21時0分
ランキング
-
1練馬強盗事件で5人目逮捕、無職17歳少年 住宅に入った実行役か
産経ニュース / 2024年10月11日 21時48分
-
2混迷の国際情勢へ「重い警告」 被団協で通訳、西崎文子東大名誉教授
毎日新聞 / 2024年10月11日 19時47分
-
3「日本被団協」トレンドワードに ノーベル平和賞受賞「鳥肌立った」日本政府への注文コメも
日刊スポーツ / 2024年10月11日 19時46分
-
4田村瑠奈被告 弁護人の請求で2回目の精神鑑定へ 開始時期は未定 すすきのホテル頭部持ち去り殺人事件
HTB北海道ニュース / 2024年10月11日 18時50分
-
5「被爆者の証言」核兵器反対の文脈で評価 被団協・平和賞授賞理由
毎日新聞 / 2024年10月11日 18時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください