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10人に1人に疑いのある「糖尿病」の恐ろしさ

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年3月7日 11時20分

10人に1人に疑いのある「糖尿病」の恐ろしさ

東京都医師会監事で「さいとう医院」院長の斎藤寛和氏が2月28日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。糖尿病について解説した。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

10人に1人に糖尿病の疑いが

飯田浩司アナウンサー)糖尿病という病気について、いろいろと教えていただこうと思います。まず、悩まれている患者さんの数はどのくらいいらっしゃるのですか?

斎藤)厚生労働省の調査によると、平成28年(2016年)のデータでは、糖尿病が強く疑われる方は約1000万人です。平成9年(1997年)には670万人というデータがありますので、約20年間で300万人ほど増えていることになります。

飯田)1000万人と言うと、単純に人口で割ったら10人に1人ということになりますよね。

斎藤)高齢者の場合はもっと多くなると思います。糖尿病の可能性を否定できない方ということになると、さらに1000万人いると言われています。合計して2000万人の方が糖尿病の可能性が高いということです。

遺伝性もある

飯田)他人事ではないということが数字でもよくわかります。男女別ではどちらが多いのでしょうか?

斎藤)不摂生になる率が違うのか、男性の方が多いようです。お互い気をつけましょう。

飯田)本当ですよね。私も家系なのか、祖父も父も糖尿病の疑いがありますし、気を付けなければいけないですよね。

斎藤)実は私の父も糖尿病でした。

飯田)そうですか。遺伝性もあるのですね。

斎藤)生活習慣病である2型糖尿病ですが、こちらには遺伝性があると言われています。

斎藤寛和氏、飯田浩司アナウンサー

糖尿病人口 ~1位中国、2位インド、3位アメリカ

飯田)糖尿病の人口が増えているのは日本特有の現象なのですか? それとも世界的な流れなのですか?

斎藤)世界的に増えているようです。世界の糖尿病人口について、2021年の最新のデータがあるのですが、成人の10人に1人、日本と同じぐらいの割合で糖尿病に罹患している患者がいます。

飯田)国別ではどこが多いのでしょうか?

斎藤)人口が多いせいか、第1位は中国で1億1000万人くらいいると言われています。2位がインド。3位がアメリカ。人口の多い順になっているという感じでしょうか。

飯田)糖尿病の方が世界的に増えているというのは、いろいろなところに影響が出るものなのですか?

斎藤)医療費が異常に高くなります。

糖尿病による合併症で亡くなる方も少なくない ~糖尿病は万病のもと

飯田)糖尿病で亡くなる方もいらっしゃるのですか?

斎藤)糖尿病自体で亡くなるというよりは、糖尿病による合併症、血管の病気や神経の病気、腎臓の病気などを併発して亡くなることが多くなっています。ガンで亡くなる方も多いようです。

飯田)糖尿病になると、いろいろなところに作用する可能性があるのですか?

斎藤)血糖が高いと血管の細胞を傷つけてしまいます。結果的に詰まったり、破れてしまったりして、いろいろな病気を引き起こす場合もあります。大変やっかいな病気ですね。

飯田)「風邪は万病のもと」などと言いますけれど、糖尿病に関してもいろいろなものを引き起こしてしまうと。

斎藤)そうですね。同じように「糖尿病は万病のもと」なのかも知れません。

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