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陸上中長距離・東京五輪代表・田中希実選手 「意識が飛んでました」 言葉の真意とは

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年3月7日 11時0分

陸上中長距離・東京五輪代表・田中希実選手 「意識が飛んでました」 言葉の真意とは

3月3日(日)、スポーツライター金子達仁がメインパーソナリティを務めるラジオ番組「The Deep」(ニッポン放送・毎週日曜20時~)が放送された。今回は、陸上中長距離・東京五輪代表・田中希実選手がリモート出演。東京五輪での激闘を振り返った。

一流アスリートたちをゲストに迎え、スポーツの面白さや、アスリートの心の奥底にある想いを届けていく番組となっている、「TheDeep」。田中が、東京五輪1500m決勝レース後の「意識が飛んでしまった」という言葉の真意を語った。

田中希実

金子:心が整っていないと田中さんの場合、レースにどんな影響が出てくるんですか?

田中:自分の場合は特にかもしれないですけど、結構心は大事だなって思っていて。もちろん心が整っていなくても、ある程度の速さで走ることはできると思うんですけど……ベストパフォーマンスは発揮出来ないし、中途半端な気持ちだと、世界の舞台では簡単に跳ね返されてしまうので。

金子:それは整っていないと苦しい時に頑張れないとか、そういう話になってくるんですかね。

田中:本当に調子が良かったり、気持ちがのっているときは、身体がしんどいはずなのに、まだまだ全然いけるって思えたりするんです!ネガティブというか、後ろ向きになっている時は、走り出して、まだしんどくなるタイミングじゃないのに、しんどくなってきてる気がするって言い聞かせていたり。周りの選手は余裕がありそうな気がしたり。周りのことや身体のことも必要以上に気になって、それでどんどんしんどくなってしまう部分はあると思います。

金子:東京オリンピック1500mの決勝レースの時、最後はほとんどもう意識を失っているというか、失神に近い状態で走られていたと聞いた記憶があるんですが。そこまで追い込むにはやっぱり心が整ってないと……ということなんですかね?

田中:決勝に関しては、自分のちょっと表現が足りなかったかなっていう部分あるんですけど……。意識が飛ぶっていっても、しんどくて意識が飛ぶんじゃなくて、集中できなかったっていう意味で意識が飛んでたっていう……。

金子:なんで集中できていなかったんですか?

田中:いざ決勝に残ったら、変に結果を意識しちゃうというか。決勝に残ったからには、国民の皆さんも、入賞とかメダルとか、成績として欲しいって思ってるんじゃないかなっていうふうに、余計なことを考えてしまって。

準決勝までの方が緊張してなかったんですけど、決勝は変に緊張して。準決勝はしんどくても関係なく、「もう行くしかない!」って気持ちでいってたので、しんどいのに気付かないくらいに最後まで駆け抜けました! 決勝のときは、ラストの数100mの時に、「何かしんどいなぁ」みたいな感じで考えていて、ボーっとしている間にいろんな選手に抜かれちゃって……。「あ! やばいやばい! 集中しないと!」とやっているうちにゴールしたという……。ちょっと集中力が消えてたんじゃないかなって思って。それを意識が飛んでましたって表現した感じで。

金子:なるほど、ちょっと鳥肌立ちました。スゲー話だ!

金子達仁

読書家として知られる田中。リスナーからの質問で、今読んでいる本について話す場面も。どんな質問に対しても的を射た答えを返す田中に対し、「相当本を読み込んでいる人じゃないとできないな」とコメントする金子であった。

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