制空権を巡る「ドローン戦争」 善戦するウクライナに対して押されるロシアの「弱点」
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年3月23日 12時0分
安全保障アナリストで、ドローンと3Dプリンターの研究の専門家、慶應義塾大学SFC研究所上席所員の部谷直亮(ひだに・なおあき)氏が3月23日、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』(朝6時~)に出演。ロシアとウクライナの制空権を巡るドローン戦争について解説した。
2月24日のロシアによるウクライナ侵攻開始から1か月を前に、ウクライナに対するロシア軍の侵攻が停滞していることについて、安全保障アナリストでドローン研究の専門家、慶應義塾大学SFC研究所上席所員の部谷直亮(ひだに・なおあき)氏が今日23日の同番組に出演、その理由を解説した。
ロシア・ウクライナの争いはドローン戦争の様相を呈している。部谷氏は、「一言で、ウクライナ軍のドローン部隊が健闘し、ロシアがてこずっている」と述べた。「ウクライナが使用しているドローンはトルコ製やウクライナ国産であるが、民生機も多い。民生機でも偵察、火炎瓶などでの攻撃を行うことが出来、ウクライナ軍はこうした訓練をしていた。またドローンを所有している者が軍に駆り出され、ドローン部隊を形成している」とウクライナのドローン戦術について解説した。
一方のロシアはどうか。部谷氏は「ロシアのドローンは旧式で、ウクライナのものに対して小型、バッテリーに苦労している」といった弱点を指摘。「これまでの戦争はジェット戦闘機による制空権の争いだったが、ドローンの出現、もしくはドローン同士の戦いが主戦となることで『制空権自体の定義』が覆されることになるだろう」と分析した。
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