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漢方の薬名に付く「湯」「散」「丸」の意味 ~葛根湯、五苓散、桂枝茯苓丸など

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年3月30日 11時20分

漢方の薬名に付く「湯」「散」「丸」の意味 ~葛根湯、五苓散、桂枝茯苓丸など

「セイメイ内科」院長の韋晴明氏が3月23日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。漢方薬の名前について解説した。

※画像はイメージです

病原体を避けることと体の免疫力を高める ~新型コロナ感染症に罹らないために

新行市佳アナウンサー)新型コロナウイルス感染症に罹らないための予防の観点から見ると、漢方はどうなのでしょうか?

韋)感染症予防で大事なのは、病原体を避けるということです。もう1つは、自分の体の免疫力を高め、病原体が体のなかに入ろうとしても、大事に至る前にやっつけてしまう。この2つが重要だと思います。病原体を避けるには、皆さんが普段からやっていらっしゃる、いわゆる3密を避けるということ、マスクを着けること、手を洗うことなどが大切です。

新行)病原体を避けるには。

韋)免疫力を高めるためにはどうしたらいいかと言うと、いちばん大切なのは日常生活です。睡眠を十分にとり、栄養のあるものをきちんと食べることが大事です。食欲がなくて食事をとりたくないというときには、食欲を出して胃腸の機能を高める漢方がありますから、そういうものを飲んで食事するのもいいかも知れません。

新型コロナワクチンの副反応には漢方薬がよく効く

新行)ワクチンの副反応がある人もいらっしゃると思うのですが、副反応の症状に関して、漢方との相性はいかがですか?

韋)副反応でいちばん多いのは、熱が出て寒気があり、頭痛や筋肉痛が出るという症状です。インフルエンザと同じ症状なので、葛根湯、麻黄湯、麻黄附子細辛湯などの漢方がよく効きます。西洋薬の解熱鎮痛剤より早く楽になるかも知れません。

新行)実際に、コロナウイルスに感染した患者さんを診たことはありますか?

韋)何人もいらっしゃいます。その方が漢方薬を嫌いでなければお出しします。なかには「え? 漢方?」という人もいらっしゃいますので、そういう方には、あえてお出ししようとは考えていません。

新行)やはり1人ひとりの症状に合わせて選ぶということですか?

韋)そうですね。

韋晴明氏、新行市佳アナウンサー

漢方の薬名に付く「湯」「散」「丸」の意味

新行)漢方薬にはいろいろな漢字が並んでいますけれども、覚えておくべき漢字はありますか?

韋)漢方薬はすべて漢字の名前で難しいですよね。名前の最後に「湯」という漢字が書いてあるものがあります。葛根湯や小柴胡湯などの「湯」です。名前に「湯」が付いているものは、煎じて飲む薬なので「湯」という字が付いているのです。

新行)煎じて飲む。

韋)煎じてできた湯液、生薬を煮込んだスープのようなものですが、それを飲むのが本来の飲み方です。他にも当帰芍薬散や五苓散など、「散」が付いているものもあります。本来は生薬を粉末にして、そのまま飲んでいたものを「散」と呼ぶのです。

新行)粉末のものを。

韋)また、桂枝茯苓丸や八味地黄丸など「丸」がつく丸剤がありますが、もともと煎じ薬を粉末にしたもの、あるいは煎じた薬液を蜜ろうで固めて丸くして、丸薬にしていたものです。

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