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漢方に詳しい医者の見つけ方

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年4月1日 11時20分

漢方に詳しい医者の見つけ方

「セイメイ内科」院長の韋晴明氏が3月25日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。漢方に詳しい医者の見つけ方について解説した。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

漢方でもドーピングに引っかかるものはたくさんある

新行市佳アナウンサー)3月まで北京オリンピック・パラリンピックが行われていましたけれども、ドーピング問題もありました。いろいろな症状に漢方は対応できるということでしたが、漢方も使用するとドーピングには引っかかるのですか?

韋)ドーピングに引っかかる漢方はたくさんありますので、気軽に飲んではいけません。例えば葛根湯には、覚醒作用のある麻黄という生薬が入っています。運動神経の反応がよくなるので、使ってはいけないものです。

不妊症に効く漢方

新行)漢方について、「実はこういう症状にも効果がある」という例はありますか?

韋)不妊症にも漢方は効きます。体調に問題はないのだけれども、子どもが長年できずに困っているご夫婦を何組も拝見していますが、うまく行くケースもあり、うまく行かないケースもあります。うまく行かないケースは患者さんが来なくなってしまう場合が多いので、具体例として何例が効いて何例が効かなかったのか、統計的にはわからないのですが。効果がよく、1年後に来て「この子を授かりました」と見せに来てくれる方もいらっしゃいます。

生理痛にも有効

新行)女性だと生理痛が辛いという方もいらっしゃると思うのですが、生理痛に関してはいかがですか?

韋)生理痛の改善を求めて漢方治療を希望される方も多くいらっしゃいます。貧血気味で冷え症の方には当帰芍薬散がいいのですけれど、体格がガッチリしていて、どちらかと言うとイライラ、カッカしているような女性には、桃核承気湯という漢方がいいかも知れません。

新行)なるほど。

韋)おへそを触ったときに両脇が硬い人がいるのですが、そういう人には桂枝茯苓丸という薬が有効なこともあります。お試しになってみてください。

韋晴明氏、新行市佳アナウンサー

漢方に詳しい医者の見つけ方

新行)どこに漢方を処方してくれるお医者さんがいるのか、わからないこともあると思うのですが、見分け方や知り方はありますか?

韋)日本では約8割のドクターが、何らかの形で漢方を使っているというデータがあります。漢方にあまり詳しくなく、「こういう病気には、こういう漢方」という方もいらっしゃるし、詳しく勉強されている方もいます。

新行)それぞれいらっしゃる。

韋)漢方に詳しいドクターかどうかは、診察に訪れたときの診察方法である程度わかります。どんな症状かだけではなく、暑がりか寒がりか、食欲の有無、便秘か下痢か、生理は順調かなど、体質を表す所見について詳しく聞いてくれる人は漢方に詳しいドクターだと思います。

新行)体質について聞く先生は。

韋)診察の場合、脈を診るとか、場合によってはお腹を触らせてもらうこともあります。頭痛や眩暈など、お腹とは関係ないのに「なぜお腹をみるのか」とお思いになるかも知れませんが、お腹をみることはとても大事なのです。お腹をきちんと触ってくれるドクターであれば、まず間違いなく勉強をしっかりされているだろうと判断していいと思います。

新行)同じ症状であっても、患者の方の体質によって、処方する漢方は変わるとおっしゃっていました。

韋)脈だけでも体質はかなりわかります。西洋医学ならレントゲンを撮ったり血液検査をするなど、検査方法がありますから、それで病気を見極めることができるのですが、漢方は、そういうことができない時代の薬です。五感を研ぎ澄まして判断するということになります。

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