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「月の土地は誰のもの?」京都大学が新たに開講する“宇宙倫理学”とは

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年4月24日 11時25分

「月の土地は誰のもの?」京都大学が新たに開講する“宇宙倫理学”とは

土田晃之がパーソナリティ、新内眞衣がパートナーを務めるラジオ番組『土田晃之 日曜のへそ』(ニッポン放送・毎週日曜12時~)の4月17日(日)の放送の中で、世界的にも珍しい“宇宙倫理学”という分野について2人が思わず唸る一幕があった。

月面でポーズをとるエドウィン・オルドリン。顔面を覆うバイザーに、写真を撮影したニール・アームストロングが映っている。写真はNASAより。

同番組内で放送中のコーナー『宇宙のへそ』では、毎週、つい「へーそーなんだ!」と言いたくなる宇宙ニュースや宇宙雑学を紹介しているが、この日は、「京都大学の宇宙総合学研究ユニットが今年度から『宇宙倫理学教育プログラム』という新たな講座を開講する」というニュースを取り上げた。

番組では、京都大学『宇宙総合学研究ユニット』の清水雄也特定助教が電話出演し、「そもそも“宇宙倫理学”とはどういうものなのか?」について詳しく解説した。

新内:“宇宙倫理学”とはどういう学問なのか教えて頂けますか?

清水:世界的にも国内的に見てもほとんど研究・教育している大学がまだあまりない新しい分野なんですが……宇宙進出や宇宙開発が本格化してきていまして、人がたくさん宇宙に行くようになるとやっぱりどうしても倫理的、あるいは道徳的な問題が色々と出てきてしまうと考えられているんですね。そういったものについて「どうあるべきか」みたいなことを哲学的な知見から考えてみようという学問です。

新内:具体的にはどういうことを教えていくんですか?

清水:例えば“スペースデブリ”という宇宙ゴミ問題をどうするべきかとかですね。あるいは、月の土地をどういう風にみんなで分けるルールを作っていけばいいのか、あるいは、宇宙には価値のある貴金属が色々あるんですが、それを例えば1つの民間会社が独占していいのか、などなどです。

「まだちゃんと現実にはなっていないようなことも考えていくって凄いよね!」と土田も感服。さらに新内が具体的に「月の土地の所有者は誰なのか?」という話について清水助教に質問した。

新内:月の所有者はまだ決まっていないってことですか?

土田:決まってないですよ。アレ(月)はみんなのものです。

新内:アレはみんなのもの(笑) 清水さん、そうなんですか?

清水:そうです!みんなのもの、あるいは、誰のものでもない。どちらかだと思います。

土田:格好良い!誰のものでもない。井森美幸さんと一緒ですね(笑)

さらに『宇宙総合学研究ユニット(通称「宇宙ユニット」)』の成り立ちなどが解説されたが、土田が最も気になったのは“スペースデブリ(宇宙ゴミ)”の問題だった。

土田:あれ(宇宙ゴミの問題)は、どうしたら良いんですか?

清水:宇宙ゴミの撤去の仕方を考えて、それをビジネスにしようという会社も出てきているので、技術的なことは少しずつ出来るようになっていくと思うんですが、問題はわざわざお金を払って、誰が宇宙ゴミの片づけをするべきかってなってくると倫理っぽくなってくるんですね。

土田:我が家の庭だったら(その家の主が)「ごみを片付けてください」ってなるけど、宇宙ってそれこそ誰のものでもないところにゴミがあってもみんな、生活が変わらないから。そのお金の出資を誰がするんだっていう。

清水助教は宇宙に関する様々な課題について「誰がなにをすべきかって決めなきゃいけないけど、技術とか儲け方とは別種の議論になるので、学問として立ち上げてみよう、と作った分野です」と“宇宙倫理学”という新しい分野を立ち上げた背景について解説した。土田も「これを学問にするって凄いよな!」と唸った。

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