長嶋茂雄監督は「本当に我慢ができなくて、投手交代が早かった」 宮本和知が振り返る
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年4月30日 11時36分
![長嶋茂雄監督は「本当に我慢ができなくて、投手交代が早かった」 宮本和知が振り返る](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/nipponhoso/nipponhoso_358340_0-small.jpg)
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(4月19日放送)に元プロ野球選手でプロ野球解説者の宮本和知が出演。出身ポジションによる異なる監督の特徴について語った。
![](https://news.1242.com/wp-content/uploads/2022/04/10000000000000084276_20220430112444012898_P120306421691RS.jpg)
巨人ー広島 選手交代を告げる巨人の長嶋茂雄監督 撮影日:1997年08月31日 写真提供:産経新聞社
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。4月18日(月)~4月22日(金)のゲストは元プロ野球選手でプロ野球解説者の宮本和知。2日目は、出身ポジションによって異なる監督の特徴について—
黒木)監督にはいろいろなタイプの監督がいらっしゃいますよね? 現役のときにどこの守備だったかによって監督というのは違うそうですね?
宮本)いま12球団の監督は、ピッチャー出身の監督、キャッチャー出身の監督、内野手出身の監督、外野手出身の監督とそれぞれいます。野手出身の監督はピッチャー交代が早いですね。
黒木)我慢ができないのですか?
宮本)そうなのです。長嶋終身名誉監督は本当に我慢ができなくて、「もうダメだ、次行くぞ」という感じでした。長嶋さんは早かったですね。
黒木)長嶋さんは。
宮本)私は入団したときに王さん、藤田さん、長嶋さんという3人の名将の下で現役をやることができました。そのなかでも藤田さんはピッチャー出身だったので、ピッチャーの気持ちをわかってくださるので、「ここで間を取らなければいけない」というときには、藤田監督が自らマウンドに来てくれて、「もうひと踏ん張りだ。頑張れよ」と言ってくれました。
黒木)ピッチャー出身の監督はそのような感じなのですね。内野手だとどうですか?
宮本)内野手だと、「次交代だ、次は誰だ?」という感じです。
黒木)長嶋さんのように。
宮本)ほとんどマウンドにも来てくれません。
黒木)キャッチャーはどうですか?
宮本)キャッチャー出身の監督は、内容によって変わりますね。ピッチャーは疲れてくるとボールが高くなってくるのですが、そこのところを観察していてわかるのですね。いま阿部慎之助君が1軍のコーチなのですが、2021年までは2軍の監督をしていましたが、我慢して使っていましたね。
黒木)そのようななかで原監督はどうですか?
宮本)原監督は野手出身の監督なのですが、長くやられているのでピッチャーの気持ちがわかる、野手とピッチャーの両方の気持ちがわかる監督の1人ですね。
黒木)我慢強いのですね。
宮本)我慢強いです。我々としては、先発ピッチャーというのは、中6日と言うのですが、1週間に1回投げるのです。そこで1回や2回で打たれて代わっていたら、たとえ負けていてもリリーフピッチャーを次々に注ぎ込んでいかなければいけません。そうするとリリーフ陣が登板過多になって疲れてしまうので、その辺の配分をうまくやらなくてはなりません。
黒木)リリーフピッチャーの方が疲れすぎないように。
宮本)たとえ5点取られていても、先発投手に5イニングまでは投げさせるというようにマネージメントしなくてはなりません。DH制ではないセ・リーグだと、負けているときにピッチャーに打席に回ると、そこで代打を送って、ピッチャーを変えなければいけなくなる場合もあります。
黒木)代打を出されて交代に。
宮本)そのようなときには、「もう1回打席に立たせて欲しい」、「もう少し投げさせて欲しい」というようなことを私たちは監督に意見させていただきました。
黒木)コーチの方もそのようにおっしゃるわけですね。
宮本)そうですね。いかに選手を怪我させずに1年間持たせるかが我々の仕事なのです。
黒木)その意味で、マネージメントだということなのですね。
![](https://news.1242.com/wp-content/uploads/2022/04/miyamotoRS-1.jpg)
宮本和知
宮本和知(みやもと・かずとも)/ 元プロ野球選手・プロ野球解説者
■1964年2月13日生まれ。山口県下関市出身。
■下関工業高校卒業後、川崎製鉄水島に入社。
■1984年、全日本のメンバーとしてロサンゼルスオリンピックに出場し金メダル獲得。
■1984年、ドラフト3位で読売ジャイアンツに入団。左のエースとして13年間プレー。通算成績66勝62敗4セーブ・防御率3.60。
■引退後は、テレビのスポーツキャスターなど、さまざまなメディアで活躍。
■2007年にはロサンゼルスでスポーツ心理学を学びライセンスを取得。
■2019年シーズンから読売ジャイアンツの投手統合コーチに就任。21年ぶりの現場復帰。2019年・2020年の連覇に貢献。2021年シーズンをもって退任。
■2022年からは球団社長付アドバイザーに就任。並行して日テレジータス・ニッポン放送の野球解説者に復帰。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「これからどんどん勝ち星増えると思います」阪神・岡田監督 9勝目をあげた才木浩人に期待
日テレNEWS NNN / 2024年7月31日 11時16分
-
王貞治は「三振ばかり」も…練習で漂った片鱗、伝説スカウトが見た指揮官の「我慢」
Full-Count / 2024年7月13日 6時50分
-
勝手に決まった中日入り「おかしい」 契約金交渉も蚊帳の外「親の操り人形みたい」
Full-Count / 2024年7月12日 6時50分
-
【阪神】劇的なサヨナラ勝利につないだ桐敷投手の好投「役目を果たし、攻撃へのリズムを作った」能見氏が解説 プロ初ヒットの野口選手は「力強いスイングが魅力」
MBSニュース / 2024年7月9日 15時53分
-
長嶋一茂は「今は超一流」 名伯楽の心残り…生かせなかった素質「練習は凄かった」
Full-Count / 2024年7月2日 6時50分
ランキング
-
1天心も驚いた「僕とは正反対」五輪スケボー連覇・堀米雄斗の裏の顔「選ばれし人間なんだろう」
スポニチアネックス / 2024年7月31日 11時31分
-
2バスケ日本を襲った疑惑判定、本場・米老舗誌も「非常に疑わしい笛」指摘 八村退場も「開催国に有利」
THE ANSWER / 2024年7月31日 9時33分
-
3阿部詩、号泣敗退を謝罪も...兄・一二三「情けなくなんかない」 SNSでも励ましの言葉が相次ぐ
J-CASTニュース / 2024年7月31日 16時51分
-
4「超かわいそう」ラケット折られた影響大 2回戦で散った卓球世界1位にネット「気の毒すぎる」
スポニチアネックス / 2024年7月31日 18時8分
-
5サッカー男子が3戦全勝で首位通過、決勝トーナメント進出にSNS大喜び…次戦相手に「スペインか」「東京大会のリベンジだ」
読売新聞 / 2024年7月31日 9時23分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)