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0.5%大幅利上げの米FRBの決定に「そう上手くいくか……」 森永卓郎が危惧する『バブル崩壊』

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年5月10日 11時55分

0.5%大幅利上げの米FRBの決定に「そう上手くいくか……」 森永卓郎が危惧する『バブル崩壊』

米連邦準備制度理事会(FRB)本部(アメリカ・ワシントン)

経済アナリストの森永卓郎が5月9日(月)、ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』に出演。0.5%の大幅な利上げに踏み切ったFRBについて解説した。

米連邦準備制度理事会(FRB)本部(アメリカ・ワシントン)=2021年1月27日 EPA=時事 写真提供:時事通信


5月9日(月)の同番組では、アメリカの中央銀行にあたる、連邦準備制度理事会(FRB)が22年ぶりとなる0.5%の利上げを決めたニュースについて、経済アナリストの森永卓郎が「初心者でも分かる基本的なFRB」と題して解説した。森永は今回の利上げが話題になっている理由について、「FRBは通常、1回あたり0.25%ずつ。つまりちょっとずつ利上げを行うんですが、今月いきなり0.5%利上げしたので、みんなびっくりしたんです」と投資家の目線で語った。

利上げした理由について、「アメリカは今、前年比で8.5%のインフレ率なんですね。毎年8%も物価が上がったら、生活はガタガタになる。それを抑え込むためですね」と解説。現在、アメリカのインフレ率は歴史的な高さを記録しているが、「アメリカは今、空前のバブル。色んな株式の割高指標を見ても2倍〜3倍の株価がついている。それは金融緩和で出たお金が、道路や工場などの設備投資に向かうはずだったのに、投機に向かってしまった」と、その原因を指摘した。また、FRBは「量的引き締め」と呼ばれる金融資産の圧縮を、6月から段階的に始めることも決めた。

改めて「量的引き締め」とは何か。森永は「これは出していたお金を引き上げる。普通、国債などを買って代金としてドル紙幣を払う。それとは逆に、持っている証券を売り飛ばして現金を回収するのが『量的引き締め』」と解説。ところが、この量的引き締めにはデメリットがあるという。「量的引き締めをすると、”種銭(たねせん)”がなくなる。ギャンブルをする人たちは種銭がなくなるのが一番痛いんです。そうすると今後はこのバブルが緩やかに弾けていくだろう。もちろんFRBはバブル崩壊させないように上手くコントロールさせるって言ってるんですけど、そう上手くいくか……」と、今後のアメリカ経済の行方を危惧した。

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