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「『送料無料』は罪深い言葉」物流業界の様々な課題に元トラックドライバーが呈する疑問

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年5月23日 7時20分

「『送料無料』は罪深い言葉」物流業界の様々な課題に元トラックドライバーが呈する疑問

元トラックドライバーでフリーライターの橋本愛喜が5月19日(木)、ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』に出演。物流業界で『働き方改革』が施行されると、どのような影響が出るのか解説した。

※イメージ


番組では「崖っぷちの物流業界 深刻なトラックドライバー不足にも直面」と題して特集。2019年に施行された『働き方改革』だが、物流業界では5年間の猶予が与えられており、働き方改革が本格的に始まるのは2024年からとなる。物流業界で『働き方改革』が施行されると、どのような影響が出るのか。

元トラックドライバーの橋本は、「物流業界で働き方改革が施行されると、ドライバーの勤務時間が減り、それによって運べる荷物も少なくなってしまう」と指摘。歩合制が多いトラックドライバーは、勤務時間が制限されることで、給料が減る危険性があり、それによって「生きていけなくなる」と、切実な声を上げるドライバーが多いのだという。結果的に、物流業界に『働き方改革』が施行されることで、深刻なドライバー不足が加速してしまうと危惧。

橋本愛喜

また、橋本は物流業界の“付帯サービス”についても言及。そもそも、物流業界では、1990年に「物流二法」という規制緩和が実施され、それを機に新規参入する運送会社が1.5倍に増加。それにより業者同士での過当競争が起こり、付加価値として“サービス”をつける物流業者が増えたのだという。橋本は、「積み下ろし作業や、現場での検品、スーパーでの陳列、ラベル貼りなどの付帯作業を強いられてしまった」と語り、業者が増えたことで加熱する付帯サービスに疑問を呈した。

さらに、世間に浸透している“送料無料”という言葉。橋本によると、「物流業者の軽視に繋がっている」と話し、「送料無料という言葉がどれだけ罪深いか。この言葉によって「運賃は払わなくていいもの」と捉えられる。荷主からは『もっと安くしてよ』と言われ、断れば他の業者に仕事が流れてしまう。物流業界全体で送料無料という言葉に対して、疑問を呈していかなければならない」と私見を述べた。

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