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100%の力を発揮するために、「自律神経を整える」スポーツ選手

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年5月23日 11時20分

100%の力を発揮するために、「自律神経を整える」スポーツ選手

東京都医師会理事で順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏が5月16日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。スポーツと自律神経について語った。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

スポーツ選手が最高のパフォーマンスを出すためのコンディショニング

飯田浩司アナウンサー)小林先生は自律神経がご専門ということで、アスリートのアドバイザーもしていらっしゃいます。アスリートにもいろいろなジャンルがありますよね。

小林)野球などの球技だけではなく、レースや格闘技も含めて、ほとんどすべてです。バイオリニストやピアニストの方などのコンディショニングも、スポーツ選手と一緒です。

飯田)本番がある職業の場合、そこへ向けて対応することになるのですか?

小林)我々もそうですが、皆さんが日常で最高のパフォーマンスを出し切れているかと言うと、ほとんどの方が5~7割くらいなのです。ただ、プロスポーツ選手は10割の状態を求められます。その10割の状態にするにはどうしたらいいかということで、いろいろな指導が必要になるのです。

新行市佳アナウンサー)特に一発勝負の世界ですよね。

小林)集中して、いかに実力が出るかということが重要なポイントだと思います。

通常の生活のなかでコンディションを整える

飯田)普段が5~7割くらいで、「ドンッ」と実力を出すというやり方は、我々の生活でも参考になることは多そうですね。

小林)多いですね。駅までの道を歩いているときでも、本当にいい歩き方をしているのか。食事の際、消化のいい食べ方をしているのかどうかなど、睡眠も含めて日常生活のすべてがパフォーマンスの1つなのです。いかに知識を集中して、いい状態に仕上げていくか。それは我々にも必要な考え方です。

新行市佳アナウンサー、小林弘幸氏、飯田浩司アナウンサー

超一流の選手とそうでない選手の違い

飯田)アスリートの人たちは、10割が求められる。それを自分たちもわかってはいるけれど、やはり発揮するのは難しい。そこで先生にアドバイスを求めることになるのですか?

小林)そうです。しかし、本当に難しいですね。気候によっても変わってしまうのです。

飯田)気候ですか。

小林)天気が悪ければ、自律神経は乱れます。そうすると実力はやはり出にくい。プロゴルファーの場合、風や草の高さなど、自然との戦いも入ってきます。そういうことでも変わってきてしまいます。

飯田)そうですね。

小林)いろいろなものに我々は影響されるのですが、乱れないようにしようとするとダメなのです。「乱れるものだ」と思って向かわないと、100%の力は出ません。

新行)その前提で考えるということですね。

小林)そうです。超一流の選手は、「5~7割の力しか出ない」と思ったら、その5~7割をしっかり出していきます。そこが超一流の選手とそうでない選手の違いになります。

団体スポーツにある「流れ」 ~自分の流れとチームの流れ

飯田)そういう駆け引きにおいては、外からだと見えない部分がたくさんあるのですね。

小林)やはり「流れ」があるので。自分の流れもありますし、チームの流れもあります。自分の流れが悪いと、団体スポーツは周りにまで影響してしまいます。そこが難しいところですね。

飯田)哲学的な領域に入っていくようですね。

小林)基本的には、頭と体の両方で考えなくてはいけません。体についても考えることが自律神経などにつながっていくのだと思います。

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