中国の「トイレ」が変化 佐藤満春、世界のトイレ事情を語る
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年6月1日 11時0分
5月29日(日)、お笑いコンビ・どきどきキャンプの佐藤満春が、女優の戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)に出演。“トイレ博士”としても有名な佐藤が、世界のトイレ事情や水問題を語った。
世界中の国が2030年までに達成を目指す持続可能な開発目標・SDGsにも「安全な水とトイレを世界中に」という目標が掲げられている。
戸田:地球上の多くの地域では、まだまだ安全な水とトイレが無いのですよね?
佐藤:そうですね……。“屋外排泄”を強いられている人が6億~7億人、安全な環境でトイレができない方々は数十億もいると言われていて。
戸田:うーん。
佐藤:日本はどんどんトイレの環境が良くなっているので、私達はいまいちピンとこないですよね。
戸田:はい。
佐藤:“水不足”という観点から言っても世界はまだまだ深刻で、食と排泄は生きている限りずっと付きまとってくるものじゃないですか?
戸田:そうですね。
佐藤:屋外排泄によって、その菌を媒介して命に関わる病気になることもあります。だから『今我々ができることは何だろう?』って考えていくのは本当に大事だと思っています。日本のいろんなメーカーが、「とにかく節水型のトイレを作ろう」としているのは、そういう問題も見据えていたからで。少量で流せるトイレを日本が先に作り、環境が整ったらそれを世界にどんどんと発信していこうと、メーカーは想定していたそうです。
戸田:ただ、まずは上下水道上の環境整えなくてはいけないと。
佐藤:本当にそこに尽きると思うんですが、「誰がどうやって予算を出すの?」「誰がどう管理するの?」という問題があります。世界でいうと、今、中国がめちゃくちゃハイスピードでトイレの環境が良くなっていて!
戸田:へえ!
佐藤:それは単純に、中国のバブルといいますか、いろんな企業がしっかり収益を上げて、環境を良くするだけの財力を持ち合わせたので。本当に数十年前まではもう、外にね、これはどうなっているんだ? というような……。
戸田:そう、「良くなかった」という話をよく聞きますね。
佐藤:そう、凄かったんですけど……。でも、今はトイレがスマホと連動していたり、IoTとか、すごい電化製品と連動したトイレが、中国でバンバン売れていて!
戸田:へえ!
佐藤:だから、ちょっとした環境やきっかけで良くなっていくんですよね。
戸田:はい。
佐藤:基本的に、世界中で水不足が良くなる兆候はないので、どうやって良質な水源を確保し、水質を上げながら、衛生環境を整えていくかは本当に難しいのですが。
戸田:佐藤さんは特に、水質を改善するという目標に注目しているそうですね?
佐藤:はい。どんなに水源を確保して水が流れる整備をしても、水質が上がらないと、ずっとそこに菌が媒介されてしまうので。それで逆に不健康になる人が多くなる可能性もあるので。そうなると、水質を上げる意識が大切だなと。とはいえ、本当に大変な事なんですけどね。
戸田:両方を良くしないといけないのですね。
佐藤:で、リアルに言うと、2030年ってすぐじゃないですか?
戸田:そう、すぐ!(笑)
佐藤:あっという間だから、2030年までにはなかなか難しいと思うんです。でも、2030年までの道中で、とんでもない発明や開発がどこかでできるような気もしています。
安全な水・安全なトイレを世界に設置するのは現時点では非常に難しいが、革新的な技術の誕生を期待したいと希望を語った。
この他にも番組では、なぜ日本がトイレ先進国になったのか、和式トイレについて、商業施設のトイレ戦略、佐藤が考案したトイレグッズ、トイレ掃除のコツなども紹介した。
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