辛坊治郎「お前が言うな! でも、確かにそうだ」 知床観光船事故で運航会社が国交省に陳情書提出「責任は国にもある」
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年6月14日 17時55分
キャスターの辛坊治郎が6月14日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。北海道の知床観光船事故で、沈没した観光船の運航会社が国土交通省に対し、「事故の責任は当社のみではなく、国にもある」などとする趣旨の陳述書を提出したことについて、「お前が言うな! でも、確かにそうだ」と突っ込んだ。
北海道・知床沖で26人を乗せた観光船が沈没した事故で、国土交通省は14日、運航会社の事業許可取り消しに向け、会社側の主張を聞く「聴聞」を行った。運航会社は事前に書面で主張を伝えていて、出席しなかった。
辛坊)聴聞会は、会社側の弁明を聞くための手続きですが、会社側は出席せず、事前に陳述書を提出していたわけですね。この陳述書の中で、会社側は「事故の責任を会社のみにあるとするのはおかしい。責任は監督官庁の国にもある」というような主張をしたというんです。この会社側の主張を聞いたときの私の印象は、多分ね、世間一般とはちょっとずれていると思うんですけれども、「お前が言うな! ではあるけれども、確かにそうだよね」というものでした。
この主張を言うべきは、本当はマスコミや世間であるべきなんだけれども、マスコミも世間もこの点に関して何も言っていないんですよ。そんな状況下ではあるのだけれども、運航会社が言うのは違うでしょ。
ただ、今回の事故を巡っては、国交省にはいくつかの大きな責任があります。1つは、観光船の船長から通信手段を衛星電話から携帯電話に変更したいと申し出があり、それを認めていたことです。そして最大の問題は、プレジャーボートで事故が起きて人的被害が出ることについては自己責任の度合いがかなり高いと思うんですが、今回の事故は観光船であったことです。沿岸を走る観光船で26人の方が死亡・行方不明になったわけですが、どうして助けられなかったのか、助けられなかったとするならば、システムを改善する余地はあるだろうと思うんですよ。これについての報道はやはり、きちんとすべきなんだけれども、その観点の報道がないんだなあ。
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