野口五郎 長いあいだ「声のイップス」に悩まされていた
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年6月30日 15時50分
![野口五郎 長いあいだ「声のイップス」に悩まされていた](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/nipponhoso/nipponhoso_368007_0-small.jpg)
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(5月11日放送)に歌手の野口五郎が出演。悩まされていた「イップス」について語った。
![](https://news.1242.com/wp-content/uploads/2022/06/10000000000000085607_20220630153522010627_P120306598972RSRS.jpg)
ファンに手を振る野口五郎 撮影日:1999年07月16日 撮影場所:東京都 中野サンプラザ 写真提供:産経新聞社
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。5月9日(月)~5月13日(金)のゲストは歌手の野口五郎。3日目は、長く悩んでいた「声のイップス」について—
黒木)昨年には50周年を迎えられました。50周年を迎えて声が安定してきたという記事を読んだのですけれども、これはどういうことなのですか?
野口)実は、「イップス」が長かったのですよ。
黒木)声が出ないということですか?
野口)そうです。「あ」という声が出ないのです。
黒木)歌うときに。
野口)そうです。ずいぶん悩みました。15歳でデビューして、25歳くらいからイップスで悩みました。当時は1週間に50本くらい歌番組があった時代で、自分の間で歌えないのです。次から次へと「5秒前、4、3、2」と。「いや、まだ歌いたくない」というのがあるではないですか。「それでも歌わなければいないのか」ということが、どこかにあったのだと思いますね、拒否反応が。ぜいたくな悩みなのですけれども。
黒木)治ったきっかけは、35年目の……。
野口)東京近辺の会場でコンサートをしていて、簡単に言いますと、自分が俯瞰で見えた感じがあったのです。先輩のダークダックスさんが昔ラジオで、「歌の神様がふっと現れた」とお話されていたのを聴いたことがあったのですが、もしかしたらそういうことなのかなと思ったのです。
黒木)その間というのは、ご自分のモチベーションはどうされていたのですか?
野口)必死でした。本番で声が出ないくらい自宅で練習したり。いろいろな方法を試しました。
黒木)ご自分のなかでは、どのように理解されていますか?
野口)声帯あたりの筋肉が詰まってしまうのでしょうね。しんどかったですね。生放送では、歌う直前に咳払いしてみたり。
黒木)コンサートでそういうことをおっしゃっていましたが、そういうご苦労を抱えてらしたのですね。
![](https://news.1242.com/wp-content/uploads/2022/06/goronoguchiRS.jpg)
野口五郎
野口)30歳で『レ・ミゼラブル』というミュージカルの初演をやりまして、3ヵ月目くらいで倒れてしまったことがあったのです。イップスもあり、風邪で体調が悪くもあり、そしてやればやるほど、ヴィクトル・ユーゴ―という人の天才ぶりと言いますか、いくらやっても作品の大きさに見下ろされているのが辛くて、途中で救急車で運ばれるという経験もしました。踏んだり蹴ったりでしたね。
黒木)とても明るい野口さんという印象が私にはあるので、想像がつかないのですが、そういうことがあったのですね。
野口)やはりポジとネガというのは、人間、必ず共有しているので、どこかでそれが極端に出てきてしまうことがあるのです。
黒木)バランスを取るのが大変なのですか?
野口)仕事をやっていても、勝手に危険な方に入ってしまうところがあります。
黒木)のめり込んでしまう。
野口)おわかりになっていただけると思うのですが、「そっち行くと危険ですよ」という方に行ってしまい、止められるタイプですね。そのときも、その先が見たくなって行ってしまいました。
黒木)そういう経験があったからこそ、50周年を迎えられたというところもありますよね。
野口)そうですね。「人生って何がいいのだろう」と思ったときに、自分の生きてきた過程がすべてよければそれはそれでいいのでしょうけれども、いまがよければ、幸せではないですか。そういう意味では、いろいろな経験をしながら、自分のなかで、「何となくそれを乗り越えたかな」と思えている自分がよかったなと。「そうか、僕はいまのために歌ってきたのか!」と思える気がして。
黒木)この短い時間で野口五郎さんの人生をすべて知ることはできないけれども、少しだけ垣間見ることができ、もっと好きになりました。
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野口五郎
野口五郎(のぐち・ごろう) / 歌手
■1956年2月23日生まれ。岐阜県美濃市出身。
■1971年、「博多みれん」でデビュー。次作「青いリンゴ」がヒットを記録。「甘い生活」「私鉄沿線」などヒットを連発し、西城秀樹、郷ひろみとともに「新御三家」と呼ばれ人気を集める。
■1975年から5年連続で『日本(にほん)歌謡大賞』で放送音楽賞を受賞。
■NHK『紅白歌合戦』に11回出場、ギタリストとして高く評価されるほか、俳優として、ドラマ『ケイゾク』、ミュージカル『レ・ミゼラブル』など話題作に出演。
■2021年11月には岩崎宏美さんとのコラボレーション楽曲、「好きだなんて言えなかった」をリリース。2人のコンサートツアーも開催。
■2022年5月13日には、岩崎宏美さんとのコラボレーションアルバム『Eternal Voices』をリリース。また5月14日からは岩崎宏美さんと2人によるコンサートツアーがスタート。7月1日の東京公演「東京国際フォーラム・ホールA」では東京フィルハーモニー交響楽団が参加する「野口五郎・岩崎宏美2022プレミアムオーケストラコンサート〜Eternal Voices〜」として開催される。
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