今田耕司が語る「M-1グランプリ」審査員の辛さ
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年6月21日 11時55分
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(6月14日放送)にお笑い芸人の今田耕司が出演。お笑いについて、また今田耕司が司会を務める「M-1グランプリ」について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。6月13日(月)~6月17日(金)のゲストはお笑い芸人の今田耕司。2日目は、今田耕司が司会を務める「M-1グランプリ」について—
黒木)宝塚時代は吉本新喜劇をテレビで拝見していました。
今田)実際にお会いすることはなかったのですね。
黒木)梅田まで行って拝見することはできなかったですね。テレビで拝見していました。それで宝塚を辞めてから「さんまさんという面白い人がいる」というので……。
今田)知っていますよ。誰に言っているのですか。直属の上司ですよ。
黒木)宝塚時代はほとんどテレビを観ていなかったのですよ。でも新喜劇さんだけは、なぜか観ていたのです。
今田)放送時間が合ったのですね。
黒木)そうですね
今田)それまでは舞台があるので。
黒木)拝見できなくて。それでさんまさんが面白くて、私、「笑っていいとも!」の金曜日に見学に行ったのです。
今田)さんまさんが観たくてですか?
黒木)会いたくて。金曜日の……。
今田)「日本一の最低男」のコーナー。僕も観ていましたもん、大阪で。
黒木)ああ、そうですか。
今田)当時、ブラウン管のなかの別世界に現実逃避したり憧れたりという。
黒木)もう吉本の養成学校に入っていらしたのですか?
今田)「日本一の最低男」は、入る前からやられていましたけれども、入ったときもまだあのコーナーはやられていました。
黒木)それで私は宝塚を辞めてから、新宿のスタジオアルタに見学に行きました。さんまさんに会いたくて。
今田)向こうが驚きませんでしたか?
黒木)さんまさんは私が現役のころをご覧になっていらして、何となく面識があるようで。
今田)黒木さんの舞台を観に来ていたのですね。
黒木)……とおっしゃるのですが、どこまで本当かどうかはわかりません。
今田)さすがです。わかっていらっしゃる。「観ました、観ました」と適当におっしゃいますから。
黒木)いやいや。適当な方ではないのですが。
今田)そのときに盛り上がると思ったら平気で嘘はつく人ですから。
黒木)今田さんが司会をされている「M-1グランプリ」も拝見しております。
今田)意外だと思います。ファンの方はもしかしたら知っているかも知れませんが、黒木さんの作品をご覧になっている人には、ちょっと想像がつかないでしょう。黒木さんがお笑いが好きだというのは。
黒木)いや、大好きですよ。
今田)我々世代は「まさか」ですね。
黒木)M-1は、勝ち残っていかなくてはならないではないですか。「こちらかな」とか。
今田)予想もしているのですか。しっかり楽しんでいらっしゃる。「なぜ、この人点数低いの?」というようなこともあるのですね。
黒木)上沼さんがおっしゃることがすごく面白くて。
今田)審査員の方ですよね。審査委員の方のコメントも面白いのです、M-1は。
黒木)皆さんお上手ですよね。
今田)でも胃が痛くなるくらい、嫌なお仕事らしいです。点数をつけて、その人の人生のその後が変わるわけですから。責任が重いというのはやはり。
黒木)今田さんは司会でよかったですか?
今田)「審査をしろ」と言われたらできないですね。
黒木)そうですか?
今田)しかも点数をつけて、「どちらがよかった」というのは。テレビを観て、「ええ? もっと高いよ」とか言って楽しんでもらっている分にはいいですが、いまは、SNSがありますから。そこで納得できない人が攻撃をして、いわゆる炎上ということもあります。
黒木)SNSで。
今田)そういうのに巻き込まれる可能性もあります。オール巨人師匠が毎年すごい思いでやられているのも知っています。だから、司会として話を振るのも、申し訳ない気持ちはありますね。
黒木)やはりそういうご苦労があるわけですね。
今田)見えない部分での「心中察します」というところはありますね。
今田耕司(いまだ・こうじ)/お笑い芸人
■大阪府出身。1966年3月13日生まれ(56歳)
■吉本総合芸能学院「NSC大阪校」の4期生。
■80年代後半に劇場デビューし、ピン芸人として主に大阪で活躍。
■90年代に「ダウンタウンのごっつええ感じ」などに出演。全国的な知名度を得る。
■主に番組MCとして誰もが知る芸人となり、数多くのレギュラー番組はもちろん、「M-1グランプリ」や「オールスター感謝祭」といった大型特番の生放送も担当。日本のテレビ界を代表するMCとしての地位を確立している。
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