野口五郎「岩崎宏美とのコラボレーションの秘訣は“キーの高さ”」
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年6月30日 11時15分
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(5月10日放送)に歌手の野口五郎が出演。岩明宏美とのラボレーションアルバム『Eternal Voices』について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさ
ナビ」。5月9日(月)~5月13日(金)のゲストは歌手の野口五郎。2日目は、岩崎宏美とコラボレーションする理由について—
黒木)5月13日に岩崎宏美さんとのコラボレーションアルバム『Eternal Voices』をリリースされました。
野口)これは世界のいろいろな名曲を出してみようということで、日本の曲も入っています。アレンジの仕方が、僕とアレンジャーの方がいろいろと話をして、ギターもドラムも僕が入れて、それをアレンジャーの方に渡すのです。それに対してアレンジャーがアレンジをする。お互いに交換しながら、化学反応を起こしながらアレンジをつくったのですね。
黒木)すごく新しい試みではないですか。
野口)面白かったですね。「こうきたのか」とお互いに感じつつ……。
黒木)去年(2021年)、コンサートを岩崎さんとやられたではないですか。そして今年も全国でコンサートをやられますけれども、昨年、やられたあとに、「またやろう」ということになったのですか?
野口)最初は東名阪だけで終わろうと思っていたのですが、「もっとやってみたら」というお話をいただいたものですから。大人の方々に少しでも元気を与えることができればと、2人でやりましょうかということになりました。個々のパワーアップのためにも、やってみましょうかと。
黒木)もちろんお2人とも素晴らしい歌唱力でいらっしゃいますが、女性の音域と男性の音域とでは違うではないですか。それが素晴らしくコラボできるはなぜですか?
野口)割と僕はキーが高いのですよ。1年半ほど前にある番組でお仕事をご一緒させてもらったときに、カーペンターズの「スーパースター」という曲を一緒に歌わせていただいたのです。そのときに、僕は2コーラス目をオクターブ下で歌ったのですけれども、本番では上で歌ってみたのです。それで、「こういうデュエットソングがあってもいいな」と思ったのです。デュエットソングは女性が高いところを歌って男性が低い方に行くというのが通常なのですけれども、同じ音域で行くのも面白いかなと。
黒木)普通のミュージカルなどでは、男の人のキーになるので、女性がしんどくなるのですが、その違和感がお2人にはまったくないのですよね。
野口)そうですね、割と高いところで。宏美ちゃんは普通で。
黒木)「スマイル アゲイ」なんて本当に、お2人にしか歌えないだろうというコラボでしたよね。
野口)とんでもない、ありがとうございます。
黒木)そんな野口さんなのですけれども、「テイクアウトライブ」というものを導入なさったのですよね。ライブなのですね。
野口)そうですね、「お持ち帰りライブ」です。
黒木)これはコロナ禍が始まってからではなくて、その前から考えていらしたのですか?
野口)デビュー当時からです。71年デビューなのですが、そのころは同録か2チャンネルで録ったものをレコーディングするというシステムだったのです。
黒木)その当時は。
野口)デビューして1年後くらいに16チャンネルというマルチでの録音方法が始まりました。僕はそれを外に持って行って、ライブを録音するようにしていたのです。歌手の最終的な砦はコンサートだと思っていたので、そこのところを大事にしたいなと思っていました。
黒木)コンサートを。
野口)そして、デジタルになり、コンテンツがどう動くかなというのを考えたときに、あとから何回もいろいろな形でコンテンツが送られてきたら楽しいだろうなと思ったのです。
黒木)アーティストでありながら起業家でいらっしゃるのですね。
野口)もし起業するなら、これからかなと思っているのですけれども。
黒木)特許も取っていらっしゃるではないですか。
野口)始めてはいるのですけれども、本当にビジネスにするのであれば、これからちゃんと考えます。配信コンサートというにはありますが、配信でありながら、ダウンロードもできるとなると、これしかできないので。ユーザーの方もダウンロードできる曲が何曲かあった方が楽しいと思うし。
黒木)広がっていきますね。
野口)いまは様子を見ている感じですね。時代の流れものがあるので、引き寄せられてくるのを待っている感じですね。
野口五郎(のぐち・ごろう)/歌手
■1956年2月23日生まれ。岐阜県美濃市出身。
■1971年、「博多みれん」でデビュー。次作「青いリンゴ」がヒットを記録。「甘い生活」「私鉄沿線」などヒットを連発し、西城秀樹、郷ひろみとともに「新御三家」と呼ばれ人気を集める。
■1975年から5年連続で『日本(にほん)歌謡大賞』で放送音楽賞を受賞。
■NHK『紅白歌合戦』に11回出場、ギタリストとして高く評価されるほか、俳優として、ドラマ『ケイゾク』、ミュージカル『レ・ミゼラブル』など話題作に出演。
■2021年11月には岩崎宏美さんとのコラボレーション楽曲、『好きだなんて言えなかった』をリリース。2人のコンサートツアーも開催。
■2022年5月13日には、岩崎宏美さんとのコラボレーションアルバム『Eternal Voices』をリリース。また5月14日からは岩崎宏美さんと2人によるコンサートツアーがスタート。7月1日の東京公演「東京国際フォーラム・ホールA」では東京フィルハーモニー交響楽団が参加する「野口五郎・岩崎宏美2022プレミアムオーケストラコンサート〜Eternal Voices〜」として開催される。
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