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HIV検査で陽性判定が出たら、どこに行けばいいのか

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年7月8日 11時20分

HIV検査で陽性判定が出たら、どこに行けばいいのか

東京都医師会広報委員で国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター(ACC)治療科長の菊池嘉氏が7月1日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。HIV感染症に対する正しい対応について解説した。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

HIV感染症の診療ネットワーク

飯田浩司アナウンサー)HIV検査で陽性が出た場合、その後はどうしたらよいのですか?

菊池)HIVの診療ネットワークが、私どもの施設「国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター(ACC)」を中心として、全国に8ブロックの区域が設けられています。それぞれ中心になる「ブロック拠点病院」があり、各県に「中核拠点病院」を持っています。さらに、その下に「診療拠点病院」があります。それらの病院に行っていただければ、適切な治療を受けることができます。

エイズは不治の病ではない ~正しく病気を知る

飯田)現在では、エイズは決して死の病、不治の病ではないのだということですが、その理解は広がっていますか?

菊池)残念ながら、未だに不治の病だと思っている人がたくさんいるのではないかと思います。私たちも情報発信が足りなかったと反省するところです。

飯田)「正しく病気を知ることで、正しく病気を恐れることができる」というのは、新型コロナで我々が学んだところですけれども、エイズも同じなのですね。

菊池)エイズのときにそれをお伝えできていなかったのが、今回の新型コロナウイルス感染症での反省にもつながると、感染症医としては思います。

飯田)エイズのときに伝えられなかったので。

菊地)感染症は必ずこれからも新興・再興感染症など、新しいものが出てきたり、もともとあったものが盛り返してくる、ということが繰り返されていきます。感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染に大きく分けられますが、感染を防ぐためにも、どの伝播様式でくるのかを考える必要があります。

飯田)どの伝播様式でくるのか。

菊地)新型コロナ感染症のときも、「東京から帰省するな」と親から言われたという話がありました。そういう差別や偏見はなかなかなくならないと思うのですが、感染症に対する差別や偏見をなくすためにも、きちんと伝えなければならないと思いました。

菊池嘉氏、飯田浩司アナウンサー

HIV感染症やエイズについての情報は「エイズ予防財団」、「ACC」、「国立感染症研究所」のホームページをご覧になってください

飯田)HIV感染症やエイズについて、詳しく知りたい人がアクセスするといいホームページなどがありましたら、教えてください。

菊池)厚生労働省や、東京都の場合は東京都福祉保健局のホームページを調べていただくのもいいと思います。また、「エイズ予防財団」がありますので、公式ホームページにエイズについて詳しく記載されています。私どものACCや、国立感染症研究所のホームページにもエイズに関しての情報がさまざま掲載されています。

飯田)なるほど。

菊地)正しい情報ソースにアクセスして、正しい知識を得ていただく。そして、「こういう感染経路で予防ができないから怖い」と、正しく恐れていただきたいと思います。

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