『バズ・ライトイヤー』ピクサーが描く、信念を持つヒーロー像とは?
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年7月23日 11時30分
【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1067回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、ファミリーで楽しめる夏休み映画を大特集。大ヒット公開中の『バズ・ライトイヤー』と、7月22日から公開の『ゴーストブック おばけずかん』をご紹介します。
映画館で観たい!『バズ・ライトイヤー』 ~人気キャラクター・バズのルーツに迫る、本格SFアドベンチャー
ピクサー・アニメーション・スタジオの代表作『トイ・ストーリー』に登場した、おもちゃのバズ。彼は、持ち主のアンディが大好きな映画「スペース・レンジャー」の主人公バズ・ライトイヤーがモデルとなっている人気キャラクター。
そのバズを主人公にしたスピンオフ映画『バズ・ライトイヤー』が、現在大ヒット公開中です。
『バズ・ライトイヤー』のあらすじ
バズ・ライトイヤーは、有能なスペース・レンジャー。しかし自分の力を過信したがために、1200人もの乗組員とともに危険な惑星に不時着してしまう。
彼に残された唯一の道は、乗組員全員を無事、地球に帰還させること。不可能なミッションに挑むバズだったが、その行く手には思いもよらぬ“敵”が待ち受けていた……。
『バズ・ライトイヤー』のみどころ
主人公バズはもちろん、ジュニア・パトロール隊員のイジーや猫型友だちロボットのソックス、戦闘能力ゼロのモー、バズの親友アリーシャと、個性あふれるキャラクターが勢ぞろいしている本作。
オリジナル版では『アベンジャーズ』シリーズのキャプテン・アメリカでおなじみのクリス・エヴァンスが、人間味あふれるバズを体現しています。
また日本語吹替版ではバズ役の鈴木亮平をはじめ、今田美桜、山内健司(かまいたち)、りょうなど、多彩な面々が集結。バズとその仲間たちの冒険に、命を吹き込みました。
本作は、「もしも架空の映画『スペース・レンジャー』が存在していたならば、こんなストーリーだったのではないか」というアイデアから生まれた、本格SFアニメーション。なので、『トイ・ストーリー』シリーズをイメージしてご覧になった方のなかには、「おや、思っていたものと趣が違うぞ」という印象を受ける人もいらっしゃるかも知れません。
しかしスピンオフにもかかわらず、まったく新しい世界観が実に見事に構築されたうえで、なおかつ『トイ・ストーリー』シリーズへとつながっていくスピリットがきちんと落とし込まれているのは、さすがピクサー映画といったところ。
とりわけ、主人公のバズがリーダーとしての資質に悩みながらも、やがてその本質に気づいていく“信念を持つヒーロー”として描かれており、“おもちゃのバズ”とは一味違った深みのあるキャラクターとして位置付けられていることが強く印象に残ります。
アドベンチャーものとしても、エモーショナルな人間ドラマとしても楽しめる1作。大人も子どもも、この夏は「無限の彼方へ、さぁ行くぞ!」。
コチラも映画館で観たい!『ゴーストブック おばけずかん』 ~摩訶不思議な“おばけの世界”へ、ようこそ
「大人が知らないベストセラー」として子どもたちに人気の童話シリーズを、圧倒的なVFXで山崎貴監督が実写映画化。
どんな願い事も叶えてくれる1冊の本、おばけずかん。そんな不思議な本を手に入れた子どもたちによる、手に汗握る冒険と成長の物語。
怖そうだけれどユーモラスなビジュアルのおばけたちは、愛嬌たっぷり。かつて誰もが体験したであろう“子ども時代の青春”を彷彿させてくれる、親子で楽しめるジュブナイル・ムービーです。
『バズ・ライトイヤー』
大ヒット公開中
監督:アンガス・マクレーン
制作:ギャリン・サスマン
声の出演:クリス・エヴァンス、ウゾ・アドゥーバ、キキ・パーマー、ジェームズ・ブローリン、デイル・ソウルズ、ピーター・ソーン、タイカ・ワイティティ
日本語吹替版声優:鈴木亮平、今田美桜、山内健司(かまいたち)、りょう、三木眞一郎、磯辺万沙子、銀河万丈、沢城みゆき
原題:Lightyear
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
『ゴーストブック おばけずかん』
2022年7月22日(金)から全国東宝系にてロードショー
出演:城桧吏、柴崎楓雅、サニーマックレンドン、吉村文香、釘宮理恵、杉田智和、下野紘、大塚明夫、田中泯、神木隆之介、新垣結衣
監督・脚本・VFX・ストーリー原案・キャラクターデザイン:山崎 貴
音楽:佐藤直紀
原作:作・斉藤洋/絵・宮本えつよし 『おばけずかん』シリーズ(講談社刊)
主題歌:星野源「異世界混合大舞踏会(feat. おばけ)」(スピードスターレコーズ)
配給:東宝
(C)2022「GHOSTBOOK おばけずかん」製作委員会
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/
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