1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「貿易収支」の赤字、“実は黒字” そのカラクリを森永卓郎が解説

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年8月22日 17時45分

「貿易収支」の赤字、“実は黒字” そのカラクリを森永卓郎が解説

経済アナリストの森永卓郎が8月22日(月)、ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』に出演。原油などのエネルギー価格の高騰と円安が加速した影響で、日本の「貿易収支」の赤字が12か月続いているなか、日本経済にどんな影響があるのかを解説した。

※イメージ

財務省が8月17日に発表した7月の貿易統計によると、輸出から輸入を差し引いた「貿易収支」は1兆4,368億円のマイナスだという。森永は「昔はこれが一番大切だったが、ただ日本の経済がこれで危ないかというと、そうとも言えない」と言及。その理由について、「『貿易収支』はモノだけ。昔は自動車産業や、総合家電などが占めていた。実は、いま日本で圧倒的に大きいのが、海外の株を買ったり、海外に工場を建てて利益を送金する『所得収支』。「旅行や特許使用料などを対象とする『サービス収支』と合わせると、黒字になっている」と解説した。ただ森永によれば「中長期的にはこの現状は心配」と指摘。

その理由について、「産業革命後のイギリスが同じ状況だった。当時イギリスは、“世界の工場”と言われるぐらい、ものづくりで秀でていたが、投資収益で働かずにお金が入ってくるという状況が続いたため、ものづくりが衰退。アメリカに王者の座を奪われた」と解説。「だから日本は、現状に満足せずに、しっかり働かないといけない」と、危機感をあらわにした。

一方で、「全く芽がないわけではない」と明かしたうえで、「安い家電メーカーや、シンプルな機能だけを搭載した一芸家電などを扱うメーカーが次々生まれている。日本のものづくりが復活するかもしれない」と、今後の「ものづくり・製造業」の発展に期待した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください