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戦場カメラマン・渡部陽一が現地で見た、ウクライナ侵攻が招く“世界食糧危機”「戦闘によって定期的に輸出ができない」

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年8月25日 19時15分

戦場カメラマン・渡部陽一が現地で見た、ウクライナ侵攻が招く“世界食糧危機”「戦闘によって定期的に輸出ができない」

戦場カメラマンの渡部陽一が8月25日(木)、ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』に出演。ロシアによるウクライナ侵攻から半年、現場を取材した自身の体験を語った。

戦場カメラマン・渡部陽一

渡部は、これまで3度ウクライナで取材を行い、直近では、ウクライナの穀倉地帯への取材がメインだったと話した。渡部は「ウクライナという国は、小麦やトウモロコシ、さとうきび、ひまわりの油など、世界でもトップクラスの穀倉地帯。特に中東アフリカは、ウクライナ産のパンの原料の輸入に頼っているので、この地域のパンの価格が高騰することにより、中東やアフリカの国内情勢も不安定になってきている」と、世界への影響が大きいと指摘。

ウクライナ・麦の穂とどこまでも広がる小麦畑  Photo by ojyooon

そして「ウクライナの戦争が食糧危機に直結している。穀倉地帯を実際に見に行くと、大地いっぱいひまわり畑や小麦畑が広がっているが、これを収穫できたとしても、ウクライナ南部の港・オデッサという街の港が、ロシア軍との戦闘によって定期的に輸出ができない。これが大きな食糧危機の壁になっている」と出荷の面での厳しい事情を解説。

ひまわり畑と青空  Photo by ojyooon

今回渡部が取材したのは、キーウから50キロ離れたところにある穀倉地帯。現場はどんな状況なのか。渡部によると「有名な『ひまわり』という映画があるが、あの作品で描かれた通り、一面地平線までひまわり畑が延々と続いている。こんな光景があるのかと思うほど豊かな土地が広がっていた」と話した。

続けて「そこで、農家の方が、収穫したものをサイロに貯めておくが、出荷が出来ないため、サイロがパンパンになっている。サイロの中で保管している収穫物がダメにならないように早く出荷していきたい、という声が多かった」と住民の声を語った。

しかし、出荷できたとしてもまた“壁”があり「先日、ウクライナ南部・オデッサの港から、第一便となるトウモロコシが大型タンカーに積まれて出荷された。だが、いざ出荷すると、時間がかかり過ぎて、受け手であるレバノンの港が遅延をひとつの理由に受け取り拒否してしまった」と現状を語った。戦時下の状況、無事に出荷できたとしても、様々な障壁が存在するという。

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