「政府は何をやっているのか」辛坊治郎 本質的な議論がない「全数把握見直し」に苦言
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年9月5日 20時5分
![「政府は何をやっているのか」辛坊治郎 本質的な議論がない「全数把握見直し」に苦言](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/nipponhoso/nipponhoso_384701_0-small.jpg)
キャスターの辛坊治郎が9月5日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。新型コロナウイルス患者の全数把握見直しについて、「本質的な議論がない」と苦言を呈した。
![](https://news.1242.com/wp-content/uploads/2022/09/10000000000000087044_20220905190342061341_P220824000214RS.jpg)
新型コロナウイルス感染者の情報を保健所へ届け出る際に利用する、政府の情報共有システム「HAR-SYS(ハーシス)」の入力作業に深夜まで追われる医療従事者=2022年8月23日午後、東京都北区 写真提供:産経新聞社
新型コロナに感染した人全ての情報を報告する全数把握の見直しが2日から、宮城、茨城、鳥取、佐賀の4県で始まった。発生届の対象を高齢者ら重症化リスクの高い人に限定し、感染者の情報を入力する医療現場の負担を軽減するのが目的で、政府は今後、原則として全国一律の運用に移行する方針を示している。
辛坊)そもそも感染症法上の発生届は何のためにあるかという認識が、いろいろな人に欠けているという気がします。感染症法上の発生届がなぜ必要かというと、重大な伝染病が発生した際に、どこで発生したか、その患者がどんな容体か、周りに病気を広げる状況かといった情報をいち早く把握するためです。つまり、感染を広げないためというのが、感染症法上における発生届の最大の目的なんです。
例えば、感染した人の半分くらいが亡くなってしまうエボラ出血熱のような病気は、いち早く患者を隔離し、感染を広げないという観点から、全数把握は必要です。新型コロナも当初は、どのような病気か分からなかったので、それだけの警戒をする必要があったことは否定はしません。しかし、エボラ出血熱のような死亡率の高い病気ではないことが分かってくるとともに、感染スピードが速く、なおかつ多くの人が無症状という中で、エボラ出血熱と同じようなやり方を当てはめるのは無理だし、意味がないと思うんです。
このことは私だけではなく、多くの人が気づいたと思います。しかし、この本質的な議論をどこかですべきだったにもかかわらず、「一度始めてしまったから、やめられない」というふうになってしまいました。感染者の把握は本来、やらなければいけないのであれば全国一律でやるべきだし、やる意味がないのであればさっさとやめたほうがいいですよ。必要なんだけれども、人手が足りないからやめますという性質のものではないはずです。必要があるなら人手を手配してもやらなければいけないですよね。
いずれにせよ、話は単純です。何度も繰り返しますが、やらなければいけないことならばやらなければいけないし、やらなくていいことならばやらなくていいというだけの話です。患者の全数を把握し、感染を広げないよう監視するためのシステムであるはずなのに、発生届の対象を重症化リスクの高い人に限定してしまっては、本来の目的とは違ってきてしまいます。また、感染を入力されているかどうかが重要なのではなく、入院しなければいけない容体になった際にすぐに対応してもらえることが大切なわけです。
「もともとの目的が機能しなくなっているならば、政府は何をやっているのか」というのが、私の正直な気持ちです。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
辛坊治郎氏、中国人の日本不動産爆買いに「問題は日本経済が全然成長せず、給料も伸びないこと」
日刊スポーツ / 2024年7月25日 16時9分
-
コロナ治療薬“3万円”で諦める患者も 感染拡大の中、公費支援は必要? 一方、国の治療薬が430万人分が未使用で廃棄のおそれ【news23】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月25日 11時32分
-
辛坊治郎氏が夏休みの〝給食問題〟の解決策を提案「給食ありで学校解放、エアコンかけて」
東スポWEB / 2024年7月11日 21時4分
-
ABC福戸アナ、午前2時過ぎ起床「慣れました」趣味はサーフィン、波を求めて宮崎へ一人旅も
よろず~ニュース / 2024年7月8日 11時30分
-
辛坊治郎氏 放送法に持論を展開「電波オークションをやればいい」
東スポWEB / 2024年7月8日 1時25分
ランキング
-
1県全体で人口90万人を割った秋田、出会いから結婚・出産・子育てまでを県が支援…出生数は29年連続全国ワースト
読売新聞 / 2024年7月27日 6時55分
-
2「夏はうつ状態になるリスクが潜んでいる」食欲低下に不眠…一見似ている「夏バテ」と「夏うつ」を見分ける方法
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月27日 7時5分
-
3パトカーが流された山形・新庄市で捜索再開、100人態勢でヘリやドローンも投入
読売新聞 / 2024年7月27日 11時55分
-
4東京や大阪など35都府県に熱中症警戒アラート<br>今日27日(土)対象
ウェザーニュース / 2024年7月27日 7時0分
-
5小5が校外行事で意識不明 頭蓋骨骨折、2段ベッドから転落か
毎日新聞 / 2024年7月26日 21時57分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)