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「高橋容疑者のような人は消えつつある“最後の人”」 スポーツビジネスと五輪汚職事件をスポーツライターが語る

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年9月6日 19時35分

「高橋容疑者のような人は消えつつある“最後の人”」 スポーツビジネスと五輪汚職事件をスポーツライターが語る

作家でスポーツライターの小林信也氏が9月6日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、辛坊と対談。東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で再逮捕された大会組織委員会元理事、高橋治之容疑者について、「スポーツビジネス界で消えつつあるタイプの人」と指摘した。

2020年3月30日、東京で開かれた組織委員会の会合に参加した高橋治之氏 (ロイター=共同) 写真提供:共同通信社

東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、東京地検特捜部は6日、スポンサー企業の出版大手「KADOKAWA」から賄賂を受け取ったとして、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者を受託収賄容疑で再逮捕した。

辛坊)ここまで五輪が金まみれになったのは、別に日本オリンピック委員会(JOC)の問題ではなく、国際オリンピック委員会(IOC)が問題の本質であるはずなので、そこを何とかしてくれないと、この体質は変わらないと思うんです。しかし、そうはなっていませんから、第2、第3の高橋容疑者が出てきても、おかしくない構造なのではないですか。

小林)それは言えます。ただ、高橋容疑者のような人は消えつつあるタイプの人です。ですから、高橋容疑者は最後の人という感じもあるんですよね。

辛坊)高橋容疑者のような体質の人は、次々に出てきているわけではないということですか。

小林)そういう形でスポーツビジネスにまみれていた人というのは、今はそれほどいません。悪いことをしている人はたくさんいるのかもしれませんけれども。

辛坊)この業界のことは全く詳しくない私は、今回の事件があって初めて、電通のスポーツ部門で強大な権力を握っている人がいて、組織委の会長だった森喜朗元首相らにもかなり近く、いろいろな方面から金をもらっていたんだなあという認識です。

小林)これは、私の体験です。私は、高橋容疑者の上席の方に仕事でお会いしたことがあるのですが、「二度と、こういう人には会いたくない」と感じ、こうした方々がいるところには近づかないようにした経験があります。スポーツのこともスポーツに携わる僕らのことも見下していて、本当に失礼な方でした。

お会いしたときに、「お前は何者だ」と言われ、「文章を書いています」と答えたら、「ああ、書き屋ね」と返されました。そのうえで、「じゃあ、お前にもちょっと仕事をやるわ」みたいなこと言われたんです。僕はその頃、ある選手のマネジメントのようなこともしていたので、仕事をいただけるのはありがたいことではあるのですが、思わず「結構です」と断りました。それくらい嫌な人でした。

辛坊)ということは、その方の部下のような高橋容疑者であれば、「さもありなん」という感じですか。

小林)「こういう人は、もういなくなってほしい」という気持ちはあります。ただ、組織委の方々が皆、高橋容疑者のようだったかというと、僕の印象はかなり違っています。取材を通じて組織委の方々に会いましたが、高橋容疑者の上席だった方にお会いしたときとは全くイメージが違いました。日本のスポーツビジネスに関わる方々の全員が、高橋容疑者や高橋容疑者の上席だった方のようではなくなっていると思います。

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