KADOKAWA会長逮捕に新潮社・中瀬ゆかりがコメント「同じ出版業界の人間として残念」

新潮社出版部部長の中瀬ゆかりが9月15日（木）、ニッポン放送『垣花正　あなたとハッピー！』に出演。「東京五輪汚職事件でKADOKAWA・角川歴彦会長逮捕」というニュースにコメントした。

KADOKAWAの角川歴彦取締役会長　撮影日：2018年05月10日　写真提供：産経新聞社

東京オリンピック・パラリンピックを巡る汚職事件で、東京地検特捜部は、大会組織委員会理事だった高橋容疑者におよそ6900万円の賄賂を渡したとして、出版大手・KADOKAWA会長の角川歴彦容疑者を贈賄容疑で逮捕した。

中瀬は「逮捕まではいくんだろうなとは思ってましたけど、ニュースを知ったとき激震が走った」と話し「出版界の人間同士の連絡網でも、ニュース記事を共有し合って『どうなるんだろう』とすごく衝撃的だった」と明かした。

また、角川歴彦容疑者について中瀬は「かなりワンマンな会長だったそうですから、一役員が勝手に大金を右から左に動かせるような状況ではないと思う」としたうえで「東京五輪という重要な案件なので、会長自身が加担していたのだろうというのは想像できた」と語った。

今後のKADOKAWAについて中瀬は「事件を受けてKADOKAWAは、お付き合いしているクリエイター、そして読者に対してどういった説明をしていくのか」と述べ「こういう形でKADOKAWAの名前が出たことは、同じ出版業界の人間として残念。KADOKAWAに顔の知っている社員や編集者がたくさんいるが、みんな一緒に戦ってきた仲間なので」と語り、同社の今後を案じた。