“見切り発車”のマイナンバーカード義務化 「きちんと段階を踏んでいかないと大混乱につながるのでは」中瀬ゆかりが懸念

新潮社の中瀬ゆかりが10月27日（木）、ニッポン放送『垣花正　あなたとハッピー！』に出演。マイナンバーカードと健康保険証を一本化する政府の方針について取り上げ、日本のデジタル分野の政策に懸念を示した。

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マイナンバーカードと健康保険証を一本化する政府の方針をめぐり、岸田文雄首相は国会で「カードを持たない人には新しい制度を用意する」と明かした。この考えに対し、中瀬は「すごく迷走している」と指摘。日本のデジタル政策が失敗ばかりであるとし、「例えば、新型コロナウイルス接触確認アプリの『COCOA』もほとんど何の役にも立たなかった」と政府によるデジタル政策の舵取りの甘さを指摘。

その上で「デジタル分野がすごく遅れているのに、今回みたいな政策を“見切り発車”的に行って大丈夫かと思う」と危惧。また、マイナンバーカードの普及促進を目的としたマイナポイント付与について「すぐに申請して、ポイントをもらった。私くらいの年齢だとほぼ問題なく申請できたけど、例えば、うちの母親くらいの年代だと、他人の手助け無しに申請するのは絶対に無理ですよね。こういうことを考えると、あと2年でお年寄りを含めて、みんながこの政策についてこれるのか」と懸念を示した。

中瀬は「きちんと段階を踏んでいかないと、大混乱につながるのでは」と、日本のデジタル化の前途を案じた。