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60歳以降、骨粗鬆症で骨折する主な要因

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年11月8日 11時20分

60歳以降、骨粗鬆症で骨折する主な要因

東京都医師会理事で「葛西中央病院」院長の整形外科医・土谷明男氏が11月1日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。骨粗鬆症について解説した。

※画像はイメージです

60代で転倒する際、受け身をとろうとして手首を骨折する ~以降、年齢が上がり、肩、大腿骨の順番で骨折

飯田浩司アナウンサー)骨粗鬆症について伺います。骨粗鬆症によって、どの場所を骨折することが多いのですか?

土谷)だいたい順番があります。1人で全部が折れる方はなかなかいませんけれども、まず、60代では手首が折れやすいです。自然と折れるわけではなく、転倒が原因です。骨が弱い状態で転んで骨折してしまう。手首を折るということは、「受け身をとろうとして手が出る」ということなのです。

飯田)受け身をとろうとして。

土谷)そのあとの年齢になると、手が出なくなり、「ドシン」と転ぶことで肩の骨折が多くなります。70歳以降だと背骨の骨や、足の付け根の大腿骨。そういう順番で骨折することが多いです。

女性は60歳を過ぎたら骨密度を調べる

飯田)骨折しないように、改めて骨粗鬆症で気を付けなければいけない年齢について教えてください。

土谷)生理と関係があります。女性は50歳を過ぎる年齢で生理が終わる傾向にあります。生理が終わると骨密度が下がっていきますので、60歳を過ぎたら一度は骨密度を調べてもらうといいと思います。

飯田)数字として如実に現れますか?

土谷)数字ではっきりとわかります。調べてみると「こんなに自分は骨が弱かったのだ」と自覚できると思います。

土谷明男氏、飯田浩司アナウンサー

適度な運動と、カルシウムが豊富な牛乳や小魚を食べること

飯田)自覚した先ですけれども、どのようなことに気を付ければいいですか?

土谷)「適度な運動」と言っています。「食事は牛乳や小魚など、カルシウムの豊富な食べ物がいいのですか?」と聞かれますが、それには「その通りで、そういったものは骨にとってはいいですね」と答えます。

高齢になると背中が丸くなる理由

飯田)なかなか自覚症状がないということですが、周りにいる家族も含めて、気付くきっかけはありますか?

土谷)年齢を重ねると、皆さん背が低くなりますが、身長が縮むのは背骨の変形によるものです。

飯田)背骨の変形。

土谷)背骨の椎間板は、骨ではなく軟骨ですけれども、高さが減っていきます。それだけではなく骨そのもの、背骨が自然とつぶれていくことがあります。高齢になって背中が丸まるのは、背中の骨がつぶれている可能性があります。背骨の骨は前と後ろに分けられるのですが、前の方がつぶれてしまうので、前かがみになっていきます。

飯田)もともと姿勢が悪い人は、そういう傾向が顕著になるのですか?

土谷)そうでしょうね。丸まっていきます。折れるのも、典型的には転んで尻もちをついて圧迫する力が加わり、背骨がつぶれてしまうことがよくあります。

飯田)尻もちをついて。

土谷)そうでなくても、くしゃみをしたり、重い荷物を持ったり、誰か人が転びそうになって人を抱えてつぶれたということはよくあります。ひと昔前には「いつの間にか骨折」と呼ばれていましたが、急に痛くなって調べたら、転んだわけではないけれども骨が折れていたということがあります。

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