トヨタなど日本企業8社による半導体新会社立ち上げ 背景には“米中間の半導体を巡る争い”

東京大学先端科学技術センター特任講師の井形彬が11月11日（金）、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』に出演。トヨタなど国内8社が半導体の新会社を立ち上げた背景を解説した。

※イメージ

トヨタ自動車やNTT、ソニーグループなど、国内企業8社が半導体の新会社「Rapidus（ラピダス）」を立ち上げた背景について、井形は「アメリカが半導体について、囲い込みのような事をずっとやってきている。それは自国を囲い込むだけではなく、同盟国にも圧力をかけて、中国に半導体を作らせないというような戦略」と解説。

続けて「新しい企業Rapidus（ラピダス）も、最初の方は中国から部品を買ったり、技術を買ったりする事もあるかもしれないが、連携をする時に、そこで本当に情報が向こうに流れないか、しっかりと体制を整えていく必要がある。そして、中国との付き合い方に気をつけないと、アメリカから締め出されてしまう」と、注意すべき点について語った。

また、新会社を作った意義については「これだけ大きな会社を全部集めて、実現するのか？本当にやる必要があるのか？そういった疑問がある中でこのように踏み切っていると思うので、ぜひ頑張ってほしい。経済安全保障上、非常に重要」とエールを送った。