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「言論や大学教育に対する挑戦」 社会学者・宮台真司さん切りつけ事件に慶應義塾大・松井孝治教授がコメント

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年12月1日 10時55分

「言論や大学教育に対する挑戦」 社会学者・宮台真司さん切りつけ事件に慶應義塾大・松井孝治教授がコメント

元内閣官房副長官で慶應義塾大学教授の松井孝治が11月30日(水)、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』に出演。前日29日、男に襲われ重傷を負った宮台真司氏の容態を案じるとともに、大学教授という自らの立場から、大学という場所について語った。

市民団体「未来のための公共」が開いた「共謀罪」反対集会で、演説する宮台真司さん 撮影:2017年6月11日午後、東京都渋谷区 写真提供:共同通信社

東京都立大・南大沢キャンパスで11月29日午後、同大教授で社会学者の宮台真司さん(63)が、後ろから頭を殴られたうえ、切り付けられた。捜査関係者によると宮台さんは病院に運ばれ、命に別条はないが重傷だという。

飯田浩司アナウンサーが「衝撃的な事件」と切り出すと、松井は「宮台さんの言論についてはいろんな評価があり、私も必ずしも意見が一致しない」としたうえで「しかし宮台さんには早く回復していただいて、言論活動に再び力を入れていただきたい」と案じた。

松井は「私も大学の教員をおこなっているが、そもそも大学には自治があり、警察をキャンパスに入れない。例外的に東大紛争時に機動隊突入を要請したのは黒歴史という扱いで、セキュリティはせいぜい警備員が玄関に居る程度。校内をうろうろ警備していることはないし、そうさせてはいけないという考え方で、これが国際的なスタンダード」と、大学の警備について言及した。

続けて「一方で、大学教員の授業の時間割は明らかにされていることが多い。どの曜日の何限にどこの教室で授業をするか、調べればすぐにわかる」といった公開性も特徴であると語り、こうしたキャンパスや授業、大学の在り方を逆手に取ったような犯行について「今回の事件は、言論や大学教育に対する挑戦。きちんと捜査をして、背景や動機をしっかり究明してもらいたい。」とした。

その一方で、この事件をきっかけとして大学に警察官を常駐させるのは不健全であるとし「そういう方法ではない方法で、社会全体が対応、受け止めなければならない」と語った。

飯田アナウンサーも「安倍元総理の事件もあったりと、言論の自由を意識させられる。こうした事件には社会としてきっちり批判しなくてはいけない」と語ると、松井は「テロかどうかわからないが、安倍元総理も背後から撃たれ、今回は大学のキャンパスで、教員としての本務を果たしている所を後ろから襲われた。この問題がそうかはわからないが、社会全体にストレスが溜まっているならその背景を探り、受け止めるべきなのでは」と論じた。

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