かかりつけ医がコロナ対応していない場合の「受診先の探し方」
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年12月16日 11時20分
![かかりつけ医がコロナ対応していない場合の「受診先の探し方」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/nipponhoso/nipponhoso_405599_0-small.jpg)
東京都医師会理事で「かずえキッズクリニック」院長の小児科医、川上一恵氏が12月9日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。新型コロナやインフルエンザから子どもを守るための予防(ワクチン)について語った。
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※画像はイメージです
乳幼児のワクチン ~1月13日までに1回目を接種すれば3月末までに3回接種できる
飯田浩司アナウンサー)新型コロナについて、いまいちばん伝えたいメッセージは何でしょうか?
川上)「子どものコロナは軽い」というイメージが定着してしまっています。しかし、一定頻度で重症化したり、亡くなったりするお子さんがいることを心の片隅に置いて、しっかりと予防を行っていただきたいと思います。予防はワクチンしかありませんから、ぜひワクチンを打ってください。
飯田)少し前まではワクチンの予約がなかなか取れない状況がありましたが、いまはずいぶん出回りましたよね。
川上)医療側も接種体制を整えておりますので、できるだけ早く予約を入れていただきたいと思います。特に乳幼児のワクチンですが、1月13日までに1回目を接種すると、無料接種が終わると言われている3月末までに、必要な3回を打てます。ですので、12月年内に1回目をスタートしていただくことをお勧めします。
飯田)1回目、2回目を打って、少し間をあけて3回目。逆算すると、ギリギリのリミットが1月13日となります。
川上)そうです。子どもの場合はいつ風邪を引くかわからないので、いま元気なときに打っておくことが大事です。
飯田)発熱したりなどすると、「延ばしましょうか」となるわけですからね。
インフルエンザの発症から重症化するまでの時間が短い1歳~2歳児
飯田)コロナだけではなく、インフルエンザも流行する時期ですが、こちらはいかがですか?
川上)インフルエンザも、1歳~2歳の小さいお子さんに関しては、発症から重症化するまでの時間が短い傾向にあります。夜に熱が出て、病院に辿り着く前に重症化してしまうことがありますから、ワクチンをぜひいまの時期に打っていただきたいです。
飯田)夜に容体が急変していくのは、親にとっては恐怖ですよね。
川上)コロナが流行していることもあって、なかなか救急車が来てくれない、来ても受け入れてくれる病院が見つからないことがありますので、自分でできる予防はきっちりやっていただきたいです。その1つがワクチンであり、手洗いであり、消毒ですので、ぜひお願いいたします。
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新行市佳アナウンサー、川上一恵氏、飯田浩司アナウンサー
小児科のかかりつけ医がコロナ対応していない場合は「発熱診療・検査医療機関」で検索
飯田)発熱した場合、どこに連れていけばいいのですか?
川上)お子さんの場合、基本的には小児科になります。多くの小児科は子どもたちのコロナも診ていますので、かかりつけ医にまず相談していただく。かかりつけ医がもしコロナ対応していないときには、「発熱診療・検査医療機関」で検索していただくのがよいと思います。
ひっそりと流行し始めた「ノロウイルス」 ~アルコール消毒が効かないので石鹸を使った手洗いで予防
新行市佳アナウンサー)新型コロナウイルスとインフルエンザについて伺いましたけれど、他に川上先生が気になっていることはありますか?
川上)コロナの影に隠れてひっそりと、嘔吐・下痢が主症状の「ノロウイルス」が出始めています。
飯田)そうなのですか。
川上)コロナ以外も、「ノロウイルス」あるいは「ロタウイルス」と呼ばれる嘔吐・下痢のウイルスの場合には、アルコール消毒が効きませんので、基本的な予防は石鹸での手洗いになります。
飯田)この場合、「アルコール消毒したから大丈夫」とはならないのですね。
川上)そうなのです。
新行)しっかり手洗いすることが大切になりますね。
川上)子どもに限ったことではありませんけれども、初心に立ち返れば、感染予防は流水と石鹸で手を洗うということですので、そこをもう一度振り返っていただきたいです。
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