お好み焼き、チョコクランチ、キーマカレー！ コオロギの“宇宙食化”に挑む高校生

土田晃之がパーソナリティ、新内眞衣がパートナーを務めるラジオ番組『土田晃之 日曜のへそ』（ニッポン放送・毎週日曜12時～）の12月11日（日）の放送の中で、コオロギの“宇宙食化”に挑んでいるという広島県の高校生に思わず感心する場面があった。

コオロギ

同番組内で放送中のコーナー『宇宙のへそ』では、毎週、つい「へーそーなんだ！」と言いたくなる宇宙ニュースや宇宙雑学を紹介しているが、この日は文部科学省から「スーパーサイエンスハイスクール」にも認められている広島県立西条農業高等学校のに通う高校生が挑むコオロギの“宇宙食化”について取り上げた。

番組では、広島県立西条農業高等学校2年生の酒井里奈さんが電話出演し、コオロギの宇宙食化を目指すきっかけなどを語った。

広島県立西条農業高等学校には、「園芸科」「畜産科」「生活科」「農業機械科」「緑地土木科」「生物工学科」「食品科学科」という7つの学科があり、酒井さんは「生活科」の理科班に所属している。そもそもコオロギに辿り着いたきっかけは何だったのか—

新内：酒井さんをはじめとする生活科理科班7人のチームでコオロギを“宇宙食”にするために日々研究をしているということなんですが、きっかけは何だったんでしょうか？

酒井：最初は、社会問題を解決するっていうのが大きいテーマで、その社会問題を調べたときに、フードロスと食糧問題の2つが挙がっていて、それを解決するためにキャベツの芯とかを使った料理を考案しようってなっていたんですけど、結構その（キャベツの芯を使った）料理が（世の中に）あって、あんまり面白くないなと思ったときに—

土田：キャベツの芯を使った料理はいっぱいあるけど、面白くないなと思って、行きついたのがコオロギ！

酒井：そうなんですよ！

土田；（キャベツの芯からコオロギまで）飛んだね（笑）

新内：コオロギというか虫全般的に結構苦手な方も多いと思うんですけど、酒井さんや他のメンバーは平気だったんですか？

酒井：自分はもう結構嫌だったんですよ。

土田：嫌だよね。

新内：そうですよね。

酒井：でも、7人中1人だけ結構乗り気な人がいて、その人に結構みんなついていっている感じですね。

土田：凄いね！7人中1人しかイケイケな人がいなかったのに、普通、多数決だったら負けるけどね（笑）

50匹から始まったコオロギが今では、1500匹以上の繁殖に成功しているとのこと。

その育てたコオロギを様々な方法で調理しているようで—

新内：その育てたコオロギを調理しているっていうことなんですよね？

酒井：はい！今までお好み焼きに入れたりとか、チョコクランチとかキーマカレーとかに入れて作ってみました。

新内：それは、あのコオロギの姿のまま入れたりするんですか？

酒井：お好み焼きとチョコクランチは、その見た目のまま入れました。

土田：チョコクランチは、ちょっと分からなかったりするけど、お好み焼きは、はっきり分かるよね？

酒井：お好み焼きは、結構、見た目がヤバかったです（笑）

土田：あいつ（コオロギ）、あそこにいるなって分かるもんね（笑）

調理した後は、もちろん試食もしたそうで—

新内：実際に食べてみて感想とかいかがでしたか？

酒井：めっちゃ美味しいとまではならなかったんですけど、食糧がなくなったときは、食べていけるな、みたいな感じでした。

酒井さん曰く、味は桜エビや豆に近いとのこと。中でも一番のオススメ調理法は—

新内：酒井さんが「これ、イケるな！」と思ったメニューはありましたか？

酒井：見た目を加味したらキーマカレーなんですけど、見た目を無視したらお好み焼きは結構自然でイケました！

まだ高校2年生の酒井さんは、今後の目標について「今まで作ったお好み焼きなどを商品化して、道の駅とかで販売出来たら良いなと思っています」と答えた。新内は「地元の人に愛される料理になっていったら素敵ですよね」と返したが、土田の「商品化できて送ってくれたら、新内さんが（宣伝のためにも）ちょっと味見して」という発言には「ちょっと心の準備だけさせて頂いて……」と弱気な声で答えた。