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1週間に1人の子どもが命を落とす「日本の現状」

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年12月19日 10時55分

1週間に1人の子どもが命を落とす「日本の現状」

ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(12月18日放送)に、認定NPO法人フローレンス会長の駒崎弘樹が出演。医療的ケア児について、また「こども家庭庁」への提言について語った。

ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」

自見はなこ:今回は「医療的ケア児」について伺います。

駒崎:以前、あるお母さんから「いま育休中で仕事に復帰しようと思っているけれど、どこの保育園も預かってくれない」と相談を受けたことがありました。「どんなお子さんなのだろう」と思ったら、人工呼吸器をつけている「医療的ケア児」だったのです。医療的ケア児を受け入れている保育園を探してみたら、東京のどこにもありませんでした。そこで、医療的ケア児を預かれる仕組みがつくれないかと考え、奔走しました。

自見:なるほど。

駒崎:実はいま、医療的ケア児のお子さんは増えています。医療関係の皆さんの頑張りで医療が発達し、500gで産まれた赤ちゃんでも命が助かるのです。その変わり医療的デバイス、呼吸器などと一緒に生きるお子さんが増えています。ひとたび、そのようなデバイスを付けてしまうと、保育園や幼稚園は預かってくれません。親御さんが365日看病しなければならず、バーンアウトしてしまう恐れもあります。そこで「医療的ケア児を預かれる日本初の保育園をつくろう」と考え、2014年に医療的ケア児を受け入れる「障害児保育園ヘレン」をつくりました。

淵澤由樹(アシスタント):そうだったのですね。また、来年(2023年)4月には「こども家庭庁」が発足します。こども家庭庁についてはいかがですか?

駒崎:すばらしいことだと思います。ただ、いくつか提言があり、1つはお金についてです。日本は子どもに関する予算がとても少なく、倍増してもフランスと同水準になる程度です。子ども予算の倍増化計画を行っていただきたい。また、児童虐待をゼロにしたいです。いま、こうしている間にも苦しんでいる子どもたちがいます。1週間に1人の子どもが命を落としています。

淵澤:私はその事実を知りませんでした。

自見:心中など、親御さんと命を絶ったり、想像するだけでも心が裂けてしまうような悲しい現実があります。

駒崎:虐待を未然に防ぐため、民間、そして国が一緒に動いていきたいと思います。

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