“血管年齢”を検査したほうがいい人とは? 冬は「動脈硬化による病気」に注意!
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年12月19日 11時59分
![“血管年齢”を検査したほうがいい人とは? 冬は「動脈硬化による病気」に注意!](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/nipponhoso/nipponhoso_406496_0-small.jpg)
12月14日(水)、宇治徳洲会病院心臓センター長の松岡俊三先生が、ジャーナリストの笹井恵里子がパーソナリティを務めるラジオ番組「ドクターズボイス〜根拠ある健康医療情報に迫る!〜」(ニッポン放送・毎週水曜21時~21時20分)に、リモートでゲスト出演。「血管の老化を防ぐ方法」をテーマに、自分の血管の状態を知る方法や検査してほしい人の特徴、血管病を起こしやすくする悪習慣について聞いた。
冬は動脈硬化がもととなって起きる、心筋梗塞や狭心症、脳卒中、不整脈といった「血管の病気」に注意が必要な時期。年を取るとともに、肌にシワが増えたり、髪が白くなったりするように、血管も弾力を失い、老化していく。血管のしなやかさを保ち、血液をスムーズに通すように維持するにはどうすればいいのか、循環器専門医の松岡先生に聞いた。
■動脈硬化は一般的な健康診断ではわからない
笹井:血管の老化は健康診断では分からないのですね。
松岡先生:そうですね、ズバり分かる手段はいろいろありますが、体に負担をかけず、簡単に血管の年齢や状態を測る方法として、「脈波」という検査があります。両手両足の血圧を同時に測定して、動脈の硬さ、しなやかさを調べられます。
笹井:その検査は、どういう人が受けたらいいのでしょうか?
松岡先生:例えば、ある程度年齢が行っていて、60~70歳くらいの方で、今までに糖尿病、脂質異常症、コレステロールや高血圧の薬を処方されている方は、一度は調べてみた方がいいと思います。
笹井:なるほど、何か生活習慣病に関わっている方ですね。
松岡先生:ただ、高血圧でかかっている人はどうしても血圧の数値を下げることだけが目標になっているので、それを何のためにやるのかを忘れないでほしいです。最終的には動脈硬化を進めない、血管年齢を進めないことが大事です。節目、節目でどういう状態なのか調べるのはいいことだと思います。
笹井:たしかに、その病気の数値だけが気になってしまって、今の自分の血管の状態がどうなのか、一度チェックするのがいいということですね。
■睡眠不足は血管病を起こしやすくする
笹井:睡眠不足が影響するのですか?
松岡先生:睡眠そのものというより、「睡眠不足によって自律神経のバランスが崩れること」が問題だと思います。
笹井:はい。
松岡先生:自律神経のバランスが崩れると、血圧の調節異常が起こり、それが引き金となり、水面下で起こっている動脈硬化の発症トリガーとなってしまうことが考えられます。
笹井:自律神経の乱れが血管に影響するというのは、なかなか一般的なイメージではありませんね。
松岡先生:例えば「今、手を上げてください」と言われたら、手を上げられますよね?
笹井:はい。
松岡先生:「目をつぶって」と言われたら、目をつぶれますよね?
笹井:はい。
松岡先生:でも、「今、ちょっとだけ額に汗をかいて」「ちょっと心拍数を今だけ70にしてください」とか、そういうことは無理ですよね?
笹井:無理ですね(笑)
松岡先生:それは自律神経の働きだから、できないんです。自律神経は精神的なもの、心のニュアンスで捉えられがちですが、「体の内臓を勝手に運営してくれている神経」のことです。
笹井:そうなんですね。
松岡先生:軽い運動の習慣を持つと自律神経の働きが良くなるし、逆に、睡眠不足が続くと自律神経の働きが悪くなってしまいます。
笹井:だから自律神経を整えることが、血管にも良い影響があるということですね?
松岡先生:そうですね。でも、それだけがすべてではありませんし、いろいろな生活習慣病のコントロール、生活習慣の是正が基本にありますが、自律神経を高ぶらせたり、バランスを崩したりするような生活習慣は、戒めないといけないと思います。
笹井:よく、震災後や震災時、血管にまつわる病気が多くなるということですが、それは環境変化やストレスの影響を受けているということですね?
松岡先生:そうですね。
この他にも番組では、動脈硬化はどうやって進行していくのか、動脈硬化と遺伝の関係についても解説している。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「以前は正常だった血圧が、なんと170! 高すぎて不安」もしかして怖い病気? 50代女性を苦しめた【更年期血圧症】
OTONA SALONE / 2024年7月19日 21時1分
-
去勢された「宦官」は長寿集団だった…女性の寿命が男性よりもずっと長い理由を科学的に解説する
プレジデントオンライン / 2024年7月18日 8時15分
-
むくみや冷え性、シミ、シワ…毛細血管のゴースト化が原因? 老化で減少している毛細血管を元気にする3つの食品
集英社オンライン / 2024年7月15日 10時0分
-
「60代なのに血管年齢は30代」の名医の血管ケア、夏の血液ドロドロを今すぐ解消!
週刊女性PRIME / 2024年7月13日 6時0分
-
「便秘の解消」専門医が導き出した"30年間の結論" 「腸の老化」の改善は、1日たった30秒でできる
東洋経済オンライン / 2024年7月10日 16時0分
ランキング
-
1「ハイオクとレギュラー」は何が違う? ハイオクが「高い」のはなぜ? “ハイオク指定車”にレギュラーを入れたらどうなる?
くるまのニュース / 2024年7月22日 21時10分
-
2腰痛に悩む女性が今すぐに取り入れるべき「3つの習慣」…“ぎっくり腰のリスク”も軽減
女子SPA! / 2024年7月22日 17時42分
-
3天才物理学者アインシュタインの脳に見られる特徴とは?
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月23日 9時26分
-
4「新しいiPhone」を少しでもおトクに入手する技 円安ドル高で、毎年のように値上がりしている
東洋経済オンライン / 2024年7月23日 11時0分
-
5大人以上に暑い!?子どもの「熱中症」リスクが高い理由…異変に気づくためには?
南海放送NEWS / 2024年7月22日 17時54分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)