ウクライナ侵攻と並行して「中国との合同軍事演習」を実施せざるを得ない「ロシアの事情」
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年12月21日 17時35分
![ウクライナ侵攻と並行して「中国との合同軍事演習」を実施せざるを得ない「ロシアの事情」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/nipponhoso/nipponhoso_407140_0-small.jpg)
北京で、記念撮影に応じる中国の習近平国家主席(右)とロシアのプーチン大統領(中国・北京))
ジャーナリストの佐々木俊尚と筑波大学教授の東野篤子が12月21日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。中国とロシアによる合同軍事演習について解説した。
![](https://news.1242.com/wp-content/uploads/2022/06/jpp040540889RS.jpg)
北京で、記念撮影に応じる中国の習近平国家主席(右)とロシアのプーチン大統領(中国・北京) AFP=時事 写真提供:時事通信
中国とロシアが東シナ海で合同軍事演習を実施へ
中国とロシアが12月21日から1週間にわたって東シナ海で実弾を使った合同軍事演習を実施することがわかった。合同演習には、ロシア太平洋艦隊の旗艦であるミサイル巡洋艦やフリゲート艦が参加する他、中国海軍からは駆逐艦や監視船、潜水艦、航空機が演習に参加する見通し。
飯田)両国海軍の協力体制を強化すると言っていますが、ロシアはこのようなことをする余裕があるのですか?
東野)中国とロシアの合同軍事演習は定期的に行われています。ここでそれを止めてしまうと、「それほどまでにロシアは苦境にあるのだ」というメッセージになってしまいかねないので、やらざるを得ないと思ったのでしょうね。
飯田)やらざるを得ないと。
東野)ちなみに、例年行っているような軍事演習に関しては、1つもキャンセルしていません。その辺りは、情報戦の観点からも止めることはできないのだと思います。
ロシアと中国がこれほど密接な関係になることは冷戦時代には考えられなかった
佐々木)中国とロシアがこれほど緊密になるなんて、冷戦時代から考えると信じられないですね。
飯田)70年代は国境で紛争を起こしていましたものね。
佐々木)つい最近まで中国は集団指導体制でしたし、ロシアも冷戦時代は恐ろしい国だと思われていたけれど、集団指導体制を取っていた。それが両国とも集団指導体制を捨てて、完全に独裁体制に変わりました。しかも中国は伝統的に国外に興味がない国だったのですが、対外進出を狙うようになっている。東アジアにおいて、西太平洋の地域がこんなに恐ろしい火薬庫になるなどとは、誰も想像していなかったですよね。
ウクライナ情勢が長引くほど、中国とロシアの力の非対称性が強まる
飯田)中露の関係ですが、一方で核の使用に対しては、中国からの圧力もあり、ロシアは少し躊躇する部分があるようです。決して一枚岩ではないということですか?
東野)しかも、ウクライナとロシアの戦争が長引けば長引くほど、中国とロシアの力の非対称性が強まっていくのだと思います。エネルギー面でもロシアは、いままでヨーロッパが買っていてくれた分が売れなくなっている。
飯田)ロシアへの制裁によって。
東野)中国やインドに売るしかないので、やはり中国に頼らざるを得ない部分があると思います。
外部リンク
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1立民・野田氏、代表選出馬に慎重=「保守系」望ましい
時事通信 / 2024年7月22日 16時19分
-
2東海道新幹線の復旧遅れ 「衝突した保守車両、破損ひどく」
毎日新聞 / 2024年7月22日 20時54分
-
35歳娘と52歳父親の遺体見つかる 父親はダムに浮かんだ状態、娘は橋の付け根の土台に横たわる
MBSニュース / 2024年7月22日 19時15分
-
4「金を出せ」郵便局に強盗 “刃物”を持った30代くらいの男が現金約150万円を奪って逃走 奈良・下市町
MBSニュース / 2024年7月22日 21時40分
-
5「妨害するつもりはなかった」“ひょっこり”運転の男 初公判で起訴内容を否認
チバテレ+プラス / 2024年7月22日 18時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)