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平年の2~3倍の積雪量となる山形県 肘折温泉では232センチまで

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年12月26日 19時10分

平年の2~3倍の積雪量となる山形県 肘折温泉では232センチまで

山形放送の門田和弘アナウンサーが12月26日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。平年の2~3倍の積雪量となった山形県の現状について語った。

降りしきる雪の中、山形市内を歩く人たち=2023年12月23日午後 写真提供:共同通信社

平年の2~3倍の積雪量となる山形県

冬型の気圧配置の影響で日本海側の山沿いを中心に雪が降り、各地で平年を大きく上回る積雪となっている。

飯田)積雪量を含めて、山形県でのいまの雪の状況はいかがですか?

門田)今回、停電の被害を受けた大蔵村の肘折温泉が、12月20日に232センチまで積雪量が増えました。いま(26日朝)は174センチですが、それでも全国1位です。

飯田)除雪中の事故の報道もありましたが、その辺りはいかがですか?

門田)今回の大雪で山形県のまとめによりますと、25日までに死者が3人、重軽傷者が20人ということです。死亡された3人の内訳は、除雪機の下敷きになった78歳の男性。また24日に長井市で、25日には金山町で、雪に埋もれた高齢の女性が亡くなっています。いずれも屋根から落ちた雪で動けなくなった可能性があります。実は22日に気温が少し上がったので、その分雪が緩んでいたのかも知れません。

飯田)降っているときも警戒が必要ですが、緩んだときも決して油断はできないですね。

門田)そうですね。雪がかなり重くなっていますので、建物の倒壊も心配です。

山形県内で1万9900戸が停電

飯田)今後はどのようなことに警戒が必要ですか?

門田)停電のまとめなのですが、12月15日から雪が断続的に降ったことにより、山形県内では、のべ約1万9900戸が停電しました。倒木で送電線が断線されるなどの原因が多かったようで、なかでも大蔵村の肘折や小国町が酷かったようです。

飯田)大蔵村の肘折や小国町での被害が。

門田)肘折温泉全域で停電し、ある旅館の御主人に電話で話を伺ったのですが、かなりの大雪が見込まれた段階でお客さんにお断りの電話を入れたそうです。

飯田)対応できないということで。

門田)インターネットも使えなくてお客さんに連絡できず、泊まりに来てしまった方もいらっしゃったそうです。温泉の方は自家源泉を持っている旅館がほとんどだったので入れたそうですが、暗く寒く不安な夜を過ごされたようです。県内の停電は25日午後2時で10戸ほどになり、現在はすべて解消しているようです。肘折温泉にもお客さんが戻り、年末年始はかなり予約が入っているそうです。

車内での一酸化炭素中毒に注意

門田)もう1つ気をつけなければならないのが、今回、山形県内に初めて「顕著な大雪に関する気象情報」が出されました。23日の夕方~夜に出されたのですが、いちばん怖いのが、大規模な交通障害の恐れが高まるということです。数日前に新潟県の国道8号で車の立ち往生がありました。

飯田)ありましたね。

門田)山形県に関しては、1994年(平成6年)に(国道)113号を中心とした「地吹雪災害」を経験しています。私も新人のときに、ラジオで夜通し6時間ほど安否情報を呼びかけたのですが、車が立ち往生して雪に埋もれ、朝になったら2人の方が一酸化炭素中毒で亡くなりました。一酸化炭素中毒は、匂いも色もなく危険だと言われています。

飯田)一酸化炭素中毒。

門田)今回に関しては、私もいろいろな経験を生かし、気象情報が出たらすぐにラジオで不要不急の外出を控えるようお伝えしています。「どうしても車で出かける場合は、車のなかに毛布やスコップなどを置いてください。マフラーが雪に埋もれないようにしてください」と、再三注意を呼びかけています。

山形県の雪や寒さのピークは2月中旬~下旬

飯田)今後も今年の冬は、寒気がまた来るかも知れないという話もありますね。

門田)これから1月1日までの1週間なのですが、気象情報を見ると山形県内は曇り一時雪、曇り時々雪の日が続きそうです。ですが山形県の雪や寒さのピークは、2月中旬~下旬なのです。

飯田)まだまだこれから。

門田)大雪が早めに来てしまったので、「まだまだ先は長い」といった声が漏れていますし、本当に気を付けなければいけないのが、数日前に気温が少し上がったため雪が重くなっています。雪が深いところでは、家屋の倒壊や落雪事故が本当に心配です。

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