トータルテンボス、M-1グランプリ2022を振り返る!「実は俺、優勝の瞬間を爆笑問題・田中裕二さんと観てて……」
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年1月16日 18時50分
![トータルテンボス、M-1グランプリ2022を振り返る!「実は俺、優勝の瞬間を爆笑問題・田中裕二さんと観てて……」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/nipponhoso/nipponhoso_411841_0-small.jpg)
1月2日(月)、お笑いコンビ・トータルテンボスがパーソナリティを務めるラジオ番組『トータルテンボスのぬきさしならナイト!Season2』(ニッポン放送 PODCAST STATION・毎週月曜日18時配信)が公開。M-1決勝に進出したファイナリスト全10組のネタを一挙解説した。
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「M-1グランプリ2022」全ファイナリストのネタ解説に挑んだトータルテンボス
大村:最初のカベポスター、めちゃくちゃいいネタでしょ?
藤田:「大声大会」ね。
大村:構成がしっかりしてるし。カベポスターはキャラ的にハイテンションというわけじゃないから、トップバッター向きじゃない感もあるけど、「大声大会」っていう勢いのある題材がいいネタ選択だったよね。
藤田:トップバッターが高得点取るのは難しいけど、すごく良かった。
大村:2組目の真空ジェシカも面白いよね。ボケが一個一個エッジが効いてるんですよね。
藤田:すげぇ面白い。もちろん演技なんだけど、「ワワワワワ……!」みたいに焦ってるボケがあって、演技が上手すぎて本当にネタが飛んじゃったかと思って。
大村:そういうボケなのに、勘違いしちゃったと。
藤田:それに、緊張感も本当にリアルにあったと思うんだ。けど、ものすごい面白かった。去年のネタも衝撃的に面白かったから、期待値が上がっちゃってたというのもある。
大村:3組目は、敗者復活のオズワルド。オズワルドこそ、過去の自分たちの面白かったネタがライバルになっちゃって「前のが面白かったな」という匂いがちょっとしただけで、あんまり高得点が出ないんだよね。これがM-1の怖いところ。
藤田:でも、畠中の語りがすごいなと思って。ネタを見てて「あれ?もしかして俺も今、畠中の夢の住人なんじゃないの?」って錯覚しちゃったの。
大村:ほんとに(笑)?
藤田:さすがに冗談だけど(笑)。でも、すごい引き込まれた。
大村:審査員も言ってたけど、夢のネタって何でもアリになっちゃうから、あんまウケないじゃん。でも、ちゃんとウケてたから、やっぱすごいんだよ。ロングコートダディも爆発してた。一番均等に、審査員からの点取ってんじゃない?
藤田:堂前が、大喜利めちゃくちゃ強いじゃないですか。
大村:本当に全部の大喜利がハマりにハマってたね。2人でそれぞれ大喜利を出し合うっていう形がすごかったなぁ。にも関わらず、その次に出てきたさや香がそれを上回るっていうね。
藤田:M-1の一週間くらい前に新山と会って「順番がカギだよね。このネタだと、トップバッターとかじゃなければ最後の3組に入ると思う」っていう話をしてて。そしたら、最高の順番で来て、掴みもウケてたから「これいったな」と思ったね。案の定、爆発した。
大村:前回出場したときとはボケと突っ込みを逆にしたことによって、石井の淡々とボケるっていうキャラができたし。新山はそもそも元気がある熱いキャラだから、ツッコミとしてハマるし。ボケテイストがあるツッコミになって、パワーが出てきたよね。
藤田:それに、ネタの構成も前半は石井が変なことを言ってたけど、後半はそれがスパイラルのように変わっていくっていうスタイルが確立したじゃん。ドーンッて思いっきりツッコめる。
大村:確かにね。次の男性ブランコも、面白かったでしょ? 俺は男性ブランコを推してました。
藤田:正直、個人的には1本目のネタの中で一番面白かった。めっちゃくちゃ好きで。今日もYouTubeであのネタ観てました。もっと長いバージョンで、もっと音符のパターンを見たい! 浦井の死に方も、平井のアタフタ感もうまいんだよね。最高でした。
大村:ダイヤモンドは、ちょっと割を食っちゃったよね。
藤田:順番的にね。
大村:ちょっと考えさせちゃう難しいネタだし、右肩上がりになりづらいネタだったから。けど、俺たちの時代は平気で何組もあの厳しい空気になってたもんね。
藤田:俺らも最初出たとき、そうだったし。
大村:あのネタが2・3番手だったら、もっと違ってたと思う。ヨネダ2000は、また空気をガラッと変えたよね。
藤田:あのネタ、どうやってつくるの!?
大村:あのネタで爆笑かっさらえるってすごくない!? 笑っちゃうんだよね。あれを俺たちがやってもウケる自信ないし、すごいよね。
藤田:全部計算されてるのかな?
大村:いやぁ、すごいわ。2年目でしょ? 末恐ろしい2人組じゃない?
藤田:奇想天外系は空気変えるの難しいのに、すごいよね。
大村:キュウがね、9番目で9位になって9年目のキュウづくめで。ツッコミ清水くんのインパクトのある表情は記憶に残るよね。
藤田:あれは見ちゃうね。
大村:キュウは時間をかけて面白さをアピールしていけるコンビだから、来年や再来年はもっとウケそうだよね。
藤田:間をとるタイプだし、アドリブを出しにくいネタだから。
大村:そして、ウエストランドが大爆発。昨今、”誰も傷つけない笑い”が主流になってたから、知らず知らずに皆が毒を求めてたのかもしれないよね。
藤田:いいとこついてるしね。河本くんがラクしているように映ってるかもしれないけど、あの笑いながらたしなめる感じがいい味で、うまいんですよ。
大村:あれは誰でもできるわけじゃないもんね。
藤田:あの言い方は意外と難しいし、俺だったらあそこまで笑いを増長させられないと思う。タイタンの先輩である爆笑問題・太田光さんの毒っけを井口が引き継いでる感じで、すげぇいいと思った。
大村:実は俺、優勝の瞬間を爆笑問題・田中裕二さんと観てたんだけど、めちゃめちゃ嬉しそうだった。
M-1グランプリ2007で準優勝に輝いた、トータルテンボス。その後も「大盛り上がりのM-1だったね。どこが優勝してもおかしくなかった」と熱っぽく語るなど、興奮冷めやらぬ様子だった。
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