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「教員不足」の裏で、過労死ライン「80時間」を超える教員数は

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年1月31日 15時54分

「教員不足」の裏で、過労死ライン「80時間」を超える教員数は

ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(1月29日放送)に、教育評論家の尾木直樹が出演。教員不足について語った。

ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」

淵澤由樹(アシスタント):今回は「教員不足」について伺います。尾木さんは22年間、中学校や高校で教師を務められました。

尾木:去年(2022年)9月の段階で、東京都の小学校の教員は約130人不足しています。4月の段階では約50人だったのですが、夏休みが明けたら、皆さん続々と現場を離れてしまいました。東京都ではハローワークに募集を出しています。

淵澤:なるほど。

尾木:私の個人的な意見ですが、教育実習に行って「教員にならない」と決めてしまうのですよ。社会的にはブラック職場などと言われています。過重な労働状況であり、過労死ラインの80時間を超えている教員は小学校で3割、中学校で6割いると言われています。精神が病んでしまい、学校を1ヵ月以上休んでいる先生方は約1万人います。もはや「深刻」を超えた状況です。

自見はなこ:私も恥ずかしながら去年聞いて驚いたのですが、事務職員の方は学校に1人だけしかいないそうです。私の感覚では担任の先生が1人、副担任の先生が1人、それ以外に15人ぐらいの事務職員の方々がいて、ちょうどいいぐらいだと思っています。とてもではないけれど、現在の人数では限界です。予算を取らないといけませんので、ここは頑張りたいと思います。

淵澤:尾木さんは教員の給与、特に残業代について、「もっと議論すべきだ」とおっしゃっていますね。

尾木:学校の先生は残業のカウントがしにくいのです。1971年ごろ、1週間で2時間の残業、ひと月に8時間の残業代を「調整手当」として支給するようになった。しかし、現在は時間外労働が約10倍に膨れ上がっています。政府も残業代について検討を始めようとしています。早く議論して欲しいです。

自見:最後に、尾木さんが思う「理想の教員」を教えてください。

尾木:2つあります。1つ目は、子どもたちと一緒に成長できる先生。2つ目は、子どもの心に向き合える感性を持った先生です。テクニック的なことは、長年やっていれば上手になりますから。

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