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ミャンマー国軍によるクーデターから2年「状況は10年前に逆戻り。いや、それよりひどい」ジャーナリスト・北角裕樹氏が解説

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2023年2月1日 15時20分

ミャンマー国軍によるクーデターから2年「状況は10年前に逆戻り。いや、それよりひどい」ジャーナリスト・北角裕樹氏が解説

ジャーナリストの北角裕樹氏が2月1日(水)、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』に出演。ミャンマー国軍によるクーデターから2年経ったミャンマー国内の現在の様子について解説した。

ジャーナリスト 北角裕樹氏

ミャンマーで2021年、国軍がクーデターによって全権を掌握してから2月1日で2年。ジャーナリストの北角裕樹は2014年からミャンマーに滞在し、政治・経済をつぶさに見てきたが、クーデター勃発後の2021年4月にミャンマー国軍が拘束。5月に解放され、日本に帰国することを余儀なくされた。現在も様々な手段でミャンマーの取材を続けている。

クーデターから2年経ったことについて、北角氏は「ミャンマーの友人たちは捕まったり逃げたり、ひどい思いをしている。そういった状況にあっても人助けをしたり、勇気をもって抵抗したりする姿を見て、勇気づけられることもあった」と振り返った。

ミャンマー経済は、2011年の軍事政権による民政移管後、概ね順調な拡大を続けていた。北角氏は「民主化が進んで夢があり、明るい未来があった。しかしクーデター後の混乱で、立て直せない状態にある。商店には日常が戻ってきていると聞いているが、ダメージを負っているのはとくに貧困層だ。物乞いをしなくてはいけない人もいると聞いている」と厳しい経済状況について触れた。

国軍の弾圧で民間人の死者はおよそ2900人、拘束中の政治犯は1万3000人を超え、いまも各地で民主派との武力衝突が頻発している。言論活動については「今は政府・国軍の批判は出来ない。するとしたら地下活動でしか出来ない。ジャーナリストが他の仕事を持ちながらヤンゴンに潜伏し、インターネットで配信するという方法になる」と述べた。また「ミャンマーの90年代は圧政の時代だったが、『今はそれに輪をかけて厳しい』とミャンマー人が言っている。いまは内戦状態で、国民が敵・味方に分かれて戦っており、いつ密告されるかもしれず喫茶店でも話が出来ない」と、心休まらずピリピリとした緊張状態に置かれた国内の様子について指摘した。

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